下痢について

 症状として水っぽくて長い便をします。柔らかい粒の時もあります。緑や茶色が混じることがあります。たまに、盲腸便と呼ばれる柔らかめの便をすることもあります。この便を食べてビタミンB複合体の補給をします。この場合は病気ではありません。また排泄直後は比較的柔らかく、すぐに堅くなるのが普通です。水溶性の下痢や軟便が続くときはよく注意してください。

 湿った干し草、不衛生な飲み水、飲み水の飲み過ぎ、食べ過ぎ、消化不良、異物の摂取、エサが急にかわったとき、急激なダイエット。ベビーのチンチラの場合、食べさせすぎなどが原因になります。また、繊維の少ない,水気の多いエサをやると必ず軟便、下痢になります。新聞紙やダンボール、ペットシーツ、観葉植物、人間のお菓子、脂肪の多い食べ物、古い餌等を囓って下痢をおこすことも多いです。ストレスも原因の一つです。新しい仲間、店での展示、砂浴びが出来なくなる、けんか、温度の急な変化、騒音、振動などがあります。

 床に敷く、敷き草が汚れて雑菌が繁殖して、それを食べた場合に下痢をおこすことがあります。敷き草と食用の干し草は、同一のものにしないことと、こまめに取り替えることが大切です。これが原因の場合は、下痢がおさまるまで一時的にチップ材にに変えてみることも方法です(ただしチップ材のアレルギーがおきないことを確認しておく必要があります)。食用の干し草は、高品質でおいしいものを与えて、いつでも食べれるようにしなければいけません。草食動物はいつでも胃腸を働かせるために、干し草をつまんで食べる習性があります。食用干し草がなくなったり、古くなったりすると敷き草を食べはじめますので注意しましょう。

 薬より原因を取り除くことが肝心です。エサが原因の場合、干し草(この場合はアルファルファよりも高品質のチモシーロングマットがよい)の一点張りでしばらくしますと、数日で直ることがあります。しかし飲み水は必ず必要です。当分おやつを与えないで新鮮な干し草や新しいペレット(エサ)だけを与えて便が直るのを待ちます。ダイエット中であればエサを制限するのを延期します。下痢の間中はフードを朝と夕方の2回与えます。もみほぐした干し草(アルファルファ)と少量のフランスパンも与えます。カミツレ(植物)のお茶やウイキョウ(植物)のお茶を少量、飲み水に混ぜて与えるのも効果があります(これらのお茶は自然食品のお店や薬局で見つかります)。たいていは1週間くらいで下痢は治まりますので、治まったら通常のフードに戻します。脱水症状が見られるときは電解質ドリンク(ポカリスエット等)を少量与えることも効果があります。人間用の「ビオフェルミン」整腸剤やヨーグルトの併用もいいでしょう。ただし下痢止め薬品には胃腸の消化菌を駄目にする可能性もありますから市販品をやみくもに与えないでください。

 下痢が治っても根本的な原因が改善されないと、繰り返してしまいます。ケージやエサの衛生状態、ストレスの要因がないかを再点検しましょう。下痢が治まらないときは、その便を持って動物病院でみてもらいましょう。またベビーチンチラの下痢は、進行が早いと命にかかわることがありますので、早めに獣医さんにみてもらうことをおすすめします。

 内部寄生虫や腸内細菌による感染発症による下痢があります。チンチラはもともとこれらの寄生因子や少量の菌を体内(肝臓や腸)にもっています。健康な状態では発症することなく普通に過ごしますが、ストレスがかかって抵抗力が下がると一気に症状がでます。とくにベビーで激しい下痢をおこすと命にかかわることもあります。ベビーのチンチラを購入した時、慢性の下痢が続くときは、動物病院で検便をしてもらい、発見されたら駆除の薬をもらって与えてください。発症が確認されたら、他の動物とは別にして治療させます。糞のなかに原虫がいると他のチンチラは感染することがあるからです。ケージや巣箱、食器をこまめに洗浄消毒するようにします。薬を与えることで約10日で簡単に完治します。ストレスなどの原因がある場合は、それを改善しないと薬だけではなかなか完治しませんので環境もみなおしましょう。

感染名 一般的な薬
ジアルジア(寄生虫) メトロニダゾール、アルベンダゾール、フェンベンダゾール
コクシジウム(寄生虫) アプシード、アセチルスピラマイシン
トリコモナス(腸内菌) メトロニダゾール、チアベンダゾール
クロストリジューム(腸内菌) メトロニダゾール、フェンベンダゾール

注1) 必ず整腸剤とシロップと混合して調合してもらいます。薬はスポイトでチンチラの口にそっと当て、自分から舐めるようにさせます。強制的に飲ませる場合はすばやく行い、薬が過度のストレスにならないようにしなければなりません。
注2) 不的確な抗生剤投与や抗生物質への抗体ができたうえでの腸内菌増殖は、メトロ二ダゾールが効かない場合があります。
注3) 獣医さんによっては、注射投与によってもっと短期で治療される場合もあります(慣れないと危険がともないます)。
注4) 虫や菌というのは、もともと動物と共存するものです。完全にいなくなるというものではありません。薬によって活動を弱らせ、眠らせるとういうようなものです。下痢が完治し、健康がもどればそれで完治です。
注)チンチラにメトロニダゾールを投与するとまれに肝不全を併発することがあります。原因は薬なのかチンチラの特性なのかはわかっていません。痙攣の症状をおこします。状況に応じて他の薬を使用(50-100mg/kg経口)します。

 
 チンチラの軟便 進行すると水下痢に

チンチラの下痢には様々な原因がありますが、薬より原因を取り除くことが肝心だと思います。一番の原因はエサにあります。繊維の少ない、水気の多いエサをやると必ず軟便や下痢になります。その場合、干し草一点張りでしばらくしますと数日で治ります。しかし、それでも飲み水は必ず必要です。おやつのやり過ぎも下痢になります。程々にする必要があります。適当であっても,エサが急に変わると(例えばペットショップから買ってきたときなど)下痢になりがちです。このときは当分おやつを与えないで干し草やペレットだけを与えて便が直るのを待つしかないんです。ストレスも原因の一つです。新しい仲間、店での展示、砂浴びが出来なくなる(飼い主の怠慢によってなど)、けんか、温度の急な変化などあります。原因を究明して、取り除く。干し草がしけって、古くなって、かびてしまうときも、下痢になります。新鮮なエサに替えると又よくなります。 飲ませる下痢止めは胃腸の消化菌を駄目にする可能性もあるから、怖いと思います。ですから私は避けます。 

ゴリス博士のアドバイスより

 高齢のチンチラの場合、歯牙疾患(歯の伸びすぎ)による鼓腸のための下痢がおきることがあります。


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