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ハリネズミの飼育情報

ハリネズミの飼育情報 目次
最初に…
ハリネズミを飼う前に
飼うために必要なもの
飼育用品の紹介と使い方
飼育環境
ケージの配置 夏・冬対策
ハリネズミの食事
食事総論 エサの与え方
日常の管理とケア
お手入れ しつけ 入浴
ハリネズミとの接し方
迎え入れたとき 抱き上げ方
ハリネズミのしぐさと相性
鳴き声 不思議な行動 相性
ハリネズミの繁殖
ハリネズミの出産 人口飼育


ハリネズミの繁殖

 ハリネズミは比較的繁殖が容易な動物です。そのため、オーナーさんは安易な繁殖をすることなく、ベビーの将来も見据えた繁殖を心がけましょう。

ヨーロッパハリネズミ(ナミハリネズミ)は春〜初夏が繁殖期と言われ、季節繁殖の多発情型で自然排卵が考えられます。アフリカンハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)は周年繁殖で出産は1年を通じて見られます。このため交尾排卵の可能性が高いと考えられます。メスの性成熟に関し、アフリカンハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)は生後2〜3ヶ月と言われ、ヨーロッパハリネズミ(ナミハリネズミ)は生後8〜10ヶ月と言われます。オスは両種とも生後5〜8ヶ月と言われます。
求愛行動は時として、攻撃的に(ケンカをしている様)見られます。最初メスは近づくオスに対して体中の針を立てて、攻撃的な態度を示します。オスがメスの周りを鼻を鳴らしながら回り、時には体当たりをしたり、頭突きを続ける場合もあります。そのような事が繰り返されると、メスはオスを受け入れ始めます(許容)。メスは針を寝かせて、背中をくぼませて立ちます。拒絶が激しいメスに対してオスは強引的に交尾を成立させようとする場合もあります。交尾中オスはメスの脇腹を強く咬む事があります。交尾後オスは速やかにメスから離れます。

ヨーロッパハリネズミ(ナミハリネズミ)の妊娠期間は32日。アフリカンハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)の妊娠期間は34〜37日と言われています。(詳しくは下の表に表記)

 アフリカンハリネズミ
(ピグミーヘッジホッグ)
ヨーロッパハリネズミ
 (ナミハリネズミ)
繁殖期 周年繁殖 季節性繁殖
排卵形態 交尾排卵 自然排卵
性成熟メス 生後2〜3ヶ月 生後8〜10ヶ月
性成熟オス 生後5〜8ヶ月
妊娠期間 34〜37日 32日前後
新生児の平均体重 10g 12g〜20g
出産平均頭数 1〜5頭 1〜7頭

・ハリネズミの出産
 ハリネズミの妊娠診断は、難しくまた偽妊娠も多いです。交尾後3週間でメスの体重は約50g位以上増加します。出産予定日が近づいたらオスとメスを分けて飼育します。出産日が近づくと、メスのハリネズミは神経質になり、また落ち着かなくなります。育児拒否や子食いを防ぐためにも、過度の接触をさける事が望ましいです。

 出産後5〜10日はそっとしておく事が大事です。世話も最低限に止め、掃除等はしない方が良いでしょう。ただし、10日経って順調に育っていれば、部分的な掃除はしても大丈夫です。ハリネズミは子煩悩な動物なので、ハリネズミ自身が原因の育児拒否はほとんどありません。育児拒否の原因の大半は環境性が原因になります。

 出産直後のハリネズミの子供は、針は一見して生えていないように見えます。実際は針は水分がたっぷり含まれた皮膚の中に埋もれている状態です。
生後1日目位から、余分な水分が吸収されて、小さな針が現れてきます。
生後10〜14日になると早い個体では、丸くなる事ができます。
完全に丸まれる様になるには生後4〜5週目ぐらいです。


 左から生まれた直後、生後1週間、生後2週間

 生後14〜18日位で、目が開き始め、体毛が生え始めます。
生後21日〜巣箱から出て探索を始め、歯が生え始めます。
このころから子供のハリネズミに離乳食で、良質なフードをドロドロにした物に、ネコ用ミルクやヤギミルクを混ぜた物を1日数回与えます。
個体差は有りますが、生後2〜3ヶ月で親と大体同じ大きさになります。

 育児期の母親には、いつも以上食事の管理に気を付けなくてはいけません。特に動物性タンパク質・カルシウムが不足する事により母乳の生成が押さえられ、発育不良また育児拒否や子食いの原因になりかねません。



 尚、出産後は父親のハリネズミを子供と引き離してください。同じケージ内にいると敵と見なして攻撃することがあります。

・人工飼育について・・・
 本来ならば、母親に最後まで任せることが望ましいのですが、どうしても難しい場合人工飼育に切り替えます。(母親の突然死・育児拒否・多産等)人工飼育は月齢が1日でも多く経っている、また初乳を長く飲んでいるのが成功の条件になります。初乳を全く飲んでいない個体の人工飼育はほぼ不可能に近いです。

・人口授乳の方法
 人工乳としてはアレルギーの少ないゴートミルクがお勧めです。入手困難な場合はネコ用ミルクで代用できます。ミルクは人肌程度の温度に温めて、1日数回に分けて飲ませます。スポイトかシリンジ(針の付いていな注射器)で直接口元に運びます。目盛についたシリンジを使用されると、飲んだ量が把握できます。

 授乳と一緒に体重測定を毎日しましょう。

 ハリネズミの子供は体温調節が非常に苦手です。ヒーターを使用して、しっかり暖めます。また乾燥状態は体毛の生え揃っていないベビーには脱水の原因になりますので加湿を心がけます。(濡れた布を片隅に置くなど)

 排便は濡らした脱脂綿や綿棒で肛門・尿道部分を優しくマッサージします。
刺激を与える事により排尿が促されます。排尿等を済ませてから授乳をすると比較的良く飲みます。

参考書籍 エキゾチックアニマル臨床シリーズ「飼育と栄養」

【人工授乳体験記】

関西地方のショップから譲っていただいた1才のメスのハリネズミ(雪見大福と名付けました)がショップで妊娠していたらしく、何とうちに来て1週間目に出産(1匹)!!

驚きつつも様子を見守っていたのですが、半日経ってもお乳をあげたり温めたりする様子が見られなかったため、思い切って人工保育に切り替えました。

ハリネズミの飼育はまだ歴史が浅いせいか、ネットを探しても人工保育の情報はほとんどありませんでしたが、ハムスターの人工保育体験談なども合わせて何とか情報を集め、ヒーターで温めたケースに移してキャットミルクによる哺乳を開始! 最初は3,4時間おきの授乳が必要なため、家族と協力しながら哺乳を続けました。

私達もミルクの濃さや温度・飲ませるタイミングなど哺乳のコツを試行錯誤しながら上達していき、きゅーちゃんもおなかが空くときゅーきゅー鳴いて私達を呼び、4,5日すると少しずつハリネズミらしく丸まれるようになって、それはそれは可愛らしく、このまま無事に育ってくれるのを家族皆で楽しみにしていました。

ところが生後9日目から急にミルクを飲まなくなり、前に飲んだミルクがおなかに溜まった状態で、明らかに消化不良だと思われました。白湯を飲ませたりおなかを温めたりそっとマッサージしたり、回復を祈りながらできるだけの手を尽くしましたが、10日目の夜中にきゅーちゃんは私の手の中から天国へと旅立ってしまいました。

きゅーちゃんは今、私の部屋から見える庭に眠っています。今でもきゅーちゃんを思うと涙が止まりません。
知らなかっとはいえ、出産直前に環境を変えてしまい雪見大福ちゃんに育児放棄させてしまった事も可哀相でしたが、私にもう少し情報や技術があればきゅーちゃんを死なさずに済んだかもしれない…という思いは今もあります。また、「母乳(特に免疫成分たっぷりの初乳)に勝るものは無い」という事を改めて感じました。

ご覧になった皆さんに「きゅーちゃん」という子がいた事を頭の片隅にでも記憶していただけたら嬉しいです。また、今は情報の少ないハリネズミの人工保育についても、体験された方々が情報を寄せ合うきっかけになっていただけたら幸いです。


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作成: SBSコーポレーション