オジロプレーリードッグやジリスについて
プレーリードッグといえばオグロプレーリードッグの代名詞のようになっていますが、プレーリードッグの人気が高まるにつれて、オジロプレーリードッグやジリスも多く輸入されるようになってきました。特にリチャードソンジリスは小型のオグロプレーリードッグのような容姿ですので、「ミニプレーリードッグ」とニックネームがつくようになりました。しかしプレーリードッグとは属が異なり、性格も飼育方法も独自のものがあります。成長したジリスをオグロプレーリードッグのベビーと偽ったり、品種改良と偽ったりして売る悪質なペットショップもあるので注意が必要です。ジリスやハタリスの平均売価は1,000〜5,000円程度。リチャードソンジリスのベビーでも20,000円程度。ジリスやハタリスは尻尾の先が黒くない、ハタリスは独自の縞模様をもちます。
オジロプレーリードッグは尻尾の先が黒くなく白い毛があるので、オグロプレーリードッグと区別しやすいです。野生味が強いのでなかなか慣れにくいですがペットとして飼育は可能です。食性も飼育方法もオグロプレーリードッグをほとんど変わりませんが、冬は特に気を付けなければいけません。オグロと違って冬眠をする動物です。冬は20℃以上にお部屋の温度を管理する必要があります。決して冬眠をさせてはいけません。野生のオジロは十分な脂肪を蓄えて冬眠します。一般家庭での飼育下で気温が下がり、冬眠状態にはいると不完全冬眠になり、そのまま死んだり、目が覚めても体力消耗が激しく弱ってしまいます。

(オジロプレーリードッグは尻尾で判別します)
ジリスはリス科ジリス属に分類され、ヨーロッパハタリス、ベルディングジリス、リチャードソンジリス、ホシジリス、ジュウサンセンジリス等様々な種類があり、生息地域により食性や冬眠が異なります。生息地はロシア、中国、朝鮮、北海道等です。毛色は背中の5本の黒茶色の縞とその間の白色部が特徴です。両頬には頬袋があり食べ物を詰め込むことができます。野生下では昼行性で冬眠も行い、食事もドングリや木の芽、葉草の種子、昆虫を食べる雑食性です。
ジリスやハタリスは小さく、プレーリードッグと同じようなかわいらしさがあります。しかし単独行動の習性を持ち、冬は冬眠をし、人にはなかなか慣れにくい傾向があります。もちろん慣れる子もいます。冬はオジロプレーリードッグと同じように温度管理をして冬眠させないで冬を越すようにしてあげてください。水槽型ケージを使用すると保温性があっていいでしょう。エサはプレードッグフードの食事と同じでかまいませんが、種子やナッツ類、コオロギやミルワームの虫類もバランスよく与えなければいけません。ひまわりの種など脂肪の多いものは与えすぎない程度にします。冬眠前には脂肪の多い穀類やビタミンAを多く含む緑黄野菜を与える必要があります。
オジロプレーリードッグもジリスも、冬眠とホルモン分泌の影響により、発情期は3〜4月と遅い時期に迎えます。
ジリスやハタリスは輸入前から回虫による感染が多いので、購入後は糞便検査から虫卵の検出をおこなってください。駆虫薬で治療ができます。
その他の飼育や病気については、オグロプレーリードッグと共通するところも多いです。


(ヨーロッパハタリスとコロンビアジリス)
リチャードソンジリス
生息地はカナダやアメリカ北部の山地や草原。体長13-40cm。尻尾4-25cm。体重は300-600g。1kgの個体もいます。プレーリードッグより小柄です。通常腹部は黄色味を帯びた白色で背中はダークブラウン。
社会性が強く、ひとなつうこいが環境が変わると緊張する。緊張するとキッキという甲高い声を発する。野生化では冬眠するので、飼育下では冬眠させないように保温に気をつけなければいけません。繁殖期は1年に1度、4〜5月にかけて。通常6〜12匹生まれる。妊娠期間は20日。1ヶ月で離乳。昼行性。寿命は3〜5年。飼育方法、エサ、健康についてはプレーリードッグによく似ています。
飼うときには、なるべく慣れた個体を選ぶこと。プレーリードッグと違って時間をかけても慣れない子は慣れない。若い子をなるべく選ぶことをおすすめします。また甲高い声で鳴き続けることも多いので、集合住宅で飼育は難しいです。
リチャードソンジリスは、巣箱内にエサや巣材になるそうなものを溜め込む習性があります。またプレーリードッグに比べて結構、臆病です。



(リチャードソンジリスのベビーとアダルト)

(珍しいリチャードソンジリスのアプリコット)