複数飼育と繁殖
複数飼育とペアリング
同性同士ではうまくいかないケースが多く、異性同士のペアリングはうまくいくケースが多いです。新しく迎えるモモンガが若いほどうまくいく確率が高くなります。新しいモモンガを同居させるときはいきなり一緒にしないでください。最初はかなりストレスになることがあります。ケージを2台隣り合わせて臭いを確かめ合えるようにしたほうがいいでしょう。寝袋や巣箱を時々交換するのも慣れるのに効果があります。お互いに興奮しなくなったら一緒にしてもかまいませんが数日は見守るようにしたほうが懸命です。大人のモモンガに離乳前のベビーを同居させるときは、十分に注意してあげましょう。ケンカすることは少なく、早く仲良くなるでしょうが、餌がなくなるとベビーを食べてしまうことがあります。人工授乳で育った手乗りモモンガは人間との絆を強くもち、他のモモンガと同居できなくなることもあります。
フクロモモンガの繁殖は意外と難しいです。生まれることは生まれても無事に育てられないことが多いです。育児放棄、子喰いはよくおきます。出産しても袋のなかから出る以前に殺してしまうので、飼育者が気がつかないこともよくあります。育児中の母親はかなり神経質になるため、ベビーに人間の臭いをつけたり、餌を切らしたり、ストレスを与えたりしないように細心の注意が必要です。この時期のカルシウム補給はとても需要です。ただ栄養もよく、相性がよくて、うまくいく場合は毎年生まれるというようなケースも多いです。
フクロモモンガが1度に生む子供の数は1〜2匹です。環境がよく相性がよければ連続して出産することも可能です。お腹の袋から出てくるようになった頃から人工保育すると、手乗りになるくらい慣れるベビーになります。しかし人工保育は数時間おきに授乳したり保温したりと忍耐が必要です。


(お腹の袋にしがみつく赤ちゃん)
繁殖時の工夫
発情期はケージの外におしっこを飛ばしたり、出産時期は神経質になりやすいので、シートをケージにかけるのもいいでしょう。子育て中のメスがオスに対してストレスを感じているようでしたら一時的に別々に飼育するのも方法です。引き出し式のトレーはモモンガを驚かすことなく掃除できるので便利です。(下記は繁殖期のケージの例です)
ベビーの授乳方法
ミルクの作り方は、ブースタミルクとネクターパウダーをだいたい、1:1ぐらいの割合でカップなどに混ぜ入れ、熱めのお湯で溶解します(粉1に対して水3〜5倍が目安ですが、トロミがあるくらい濃い濃度のほうが、飲む量が少なくても栄養がとれるので濃い調合をおすすめします)。 ミルクが人肌まで冷めましたら、浅めで重みのある器に入れてあげてください。自分で飲めるようでしたらそのまま与えてください。まだ自分で飲めない場合は、スポイトまたは注射器(針なし)で与えてください。1回1〜1.5ccが目安です。 この時、気をつけることは、モモンガの鼻に入らないようにしてください。モモンガが嫌がって注射器から飲んでくれないときは、無理に与えず、次回にしてください。排便を終わらせていないと飲んでくれないことがあるので、授乳直前に、ティッシュの先等で肛門を軽く刺激して排便をさせてあげてもいいでしょう。 ミルクは朝と夕方に必ず新しいものに替えてあげて下さい。 ベビーの時は下痢になりやすいので、便の状態をいつも必ず観察してあげてください。 ミルク以外に、離乳食として果物や食パン、少量のシードなど与えます。 保温を忘れずに。
妊娠後10-15日で出産 出産して20-30日で袋からでる 袋から出て7-10日で目が開く 目が開いて5-7日で離乳(学術書文献による)
実際には、うまれた数や成長度合いによって大きく異なります。当店では目があいて2〜3週間後に人工授乳を開始、その1ヶ月後に離乳させています。
※ベビーの授乳は初心者には難しいので、ご希望の方はベビーを連れて来店ください。授乳レクチャーいたします(要事前予約)。
ベビーがなかなかミルクを飲んでくれないときは下記をチェックしましょう。
○ミルクに甘みが足りない(ネクターを混ぜなかった)
○排尿。排便をさせなかった。
○ミルクが少し濃すぎた(お湯がすくなかった)
○なかなかミルクを飲んでくれず、てこずっている間にミルクが冷めてしまっていた
○逃げようとするのを押さえるため頭を強く押さえてしまい嫌がらせてしまった


(生まれてまもない育児嚢の新生児と人工授乳中のベビー)