投稿26:多頭飼育による怪我

最初気がついた症状は?:
ある夜、遊ばせていたら、1匹のメスが、背中(肩甲骨の間くらい)に丸く、毛と皮膚をむしられた怪我をしていた。
とても大人しくめったに鳴かない子で、怪我をした時も普通に遊んでいた。
親(父母)と、上から双子(メス)、オス、オス、双子(オス)という大所帯で仲良く遊んでいた。
母親が双子(オス)を出産。同じ頃、今回怪我をした双子メスの1方(A)が、近親出産してしまい(双子Aは兄弟のオスから異常にモテていた)、袋出たてのベビーが3匹になった時の出来事。

症状についてコメントがあれば:
最初の傷は直径5〜7ミリで、出血もほとんどない。皮膚のみはがれたようで、皮下の筋肉等は傷ついていない様子(動いているのが見えた)。
本人はエサもよく食べてとても元気。誰が怪我をさせたのかがわからなかったので仲間とは隔離して、産んだベビーと一緒にケージに保護。ベビーが背中に乗っかる時に丁度傷があるので若干心配があったが、本人は全く無自覚。
翌日になってからエキゾチックアニマル対応の病院へ連れて行く。

どんな検査をしましたか:
傷の状態のチェック。

診断結果は:
軽く縫うか薬で治すか、といわれたが最終的に縫うことに。

治療方法は:
傷の内側から縫い目がわからないように縫合してもらった。抗生剤(液体)を2〜3日服用するように処方してくれた。

その後の経緯は:
初めての長距離移動と手術だった為、家についてから(安心したのか)普段の大人しさからは想像できないほど暴れだし、仲間のいるケージ&寝袋へ入ってしまう(とても安心した顔をして寝てしまった。仲間も喜びのプクプク声を出していた)。そのせいでせっかく縫ってもらった傷を仲間に食べられてしまう(1時間くらいの間に判明)。
傷口がぱっくり開いた感じになっていた為、縫合してもらった病院へ連絡。出血はほとんどなかったため、(翌日は休診日だったので)2日後に来院。自咬がないか確認してから再度縫合手術。
1週間後、抜糸に行こうと思っていた矢先、夜遊んでいた時に再び傷を食べられてしまう。縫合部分が全く残っていない状態(傷は15〜20ミリ×5〜8ミリの楕円形)で、血がにじんでいるため、夜間対応の救急病院へ連れて行く。
内側を解ける糸で縫合し、表側を抜糸する糸で縫合。抗生剤を投与してもらい、「1週間は手元にある抗生剤を服用するように」とのこと。
「次に同じような怪我をすると、縫い合わせる皮膚が足りなくなってしまうので大手術になってしまう。遊ばせる時間もケージも一緒にしないように」といわれる。
その後様子を見ていると、双子Aに攻撃的なのは母親であることが判明。最初の隔離の時は、双子Aの産んだ子のことも母親がわが子のように面倒を見ていたが、救急病院後の隔離で、ベビーに対しても容赦ない威嚇をするようになった。ケージ越しでも噛み付こうとしたり攻撃的になっているため(父親が群れを守ろうとして攻撃に出る時と同じ状態)、双子Aは群れに戻りたがっているが今後は常に隔離が必要。
2週間後、救急で見てもらった病院で抜糸をしてもらって治療は終了。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば:
怪我に関しては、最初の傷、その縫合の状態、数日経った状態、という写真を、それぞれ撮影していたので、救急病院での説明に役立ちました。
何度も縫合手術をする目に遭わせてしまったのはこちらのミスですが、父親が群れのリーダーとして君臨していて、子がみんな大人になっても、喧嘩もなく大変よい状態で飼えていたので、今回の件はショックでした。
他の兄弟たちは双子Aに対して新たな威嚇や攻撃はしていませんが、どんなに仲が良くても血の臭いの前には野性の本能が勝るということと、どんな理由であっても一度群れから出すと親の群れの中には戻せないことを改めて実感しました。
こうして書き出してみると、近親婚になったことが今回の件の原因だと思います。多頭飼い、特にオスとメスの兄弟を親の群れの中で飼う時は、近親婚にならないように去勢が必要だと思いました。

【スタッフより補足】
フクロモモンガに限らず、動物はオスとメスを一緒にしておくと親兄弟に関わらず繁殖行動をしてしまいます。必ず子供が生まれた場合は、オスとメスを別々のケージに分けて飼育しましょう。また、多頭飼育をする場合はそれぞれのモモンガちゃんが十分に遊べるスペースを作らないと、ストレスから仲間を攻撃してしまうことがあります。その場合は高さが90cm以上ある大きなケージを用意するか、個別の飼育ケージを用意すると良いです。
また、フクロモモンガちゃんの去勢(避妊)手術はかなりのリスクを伴います。(使用できる麻酔が限られているからです。)
近親婚を避けるには、個別のケージを用意してオスとメスを分けることをおススメします。


投稿:匿名希望様


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