投稿213:悪性リンパ腫

最初気がついた症状は:
2005年10月23日。当時、2歳5ヶ月のバタスコ♂。朝、いつものようにケージから出して放牧させていたら、ペタンと腹ばいになり、元気も食欲もなく、おかしい!と思い、日曜だったがかかりつけの病院に駆けつけた。

症状についてコメントがあれば:
今から考えると1ヶ月くらい前から下痢をしたり、軟便状態だったことが時々あった。
もともと生後1年の時の血液検査で肝臓の値が高く、投薬をしたりしていた。

どんな検査をしましたか:
超音波。血液検査。触診。

診断結果は:
超音波では腹部に大きなしこりが見えて、触診でも「リンパ腫」だろうとのこと。
血液検査では特に問題はなし。試験開腹を翌日することになったが、非常にナーバスになっており、怯えきった目つきに、医師が心配し、点滴をつけたままいったん帰宅。
翌日、開腹し患部を見せてもらった。腸管をすっぽり取り巻くように腫瘍が巨大化し、とても摘出できる状態ではなく、そのまま閉腹した。
外部機関に細胞を病理検査にも出すが、経験上、悪性リンパ腫だろうとのこと。
この段階で今後治療してみるか、安楽死という選択もあるが…と問われた。
1ヶ月後に病理検査からの結果では悪性の胃腸腺癌とのことだったが、院長の見解では悪性消化器型リンパ腫であるとのこと。

治療方法は :
抗癌剤やステロイド治療でも、今までの例ではせいぜいもって半年。うちの子の場合はその3ヶ月前に検診時には異常が認められず、そのわずかな期間にこれほどまで大きくなってしまったかなりの悪性なので、進み方が相当に早いので年を越せるかどうかだと言われた。5日間で退院し、ステロイド、肝臓を保護する薬を飲みつつ、ポピュラーな抗癌剤を数種類、次々と試す治療法。

その後の経緯は :
退院前日に打った抗癌剤はよく効き、腫瘍も明らかに小さくなり、元気になったが、年末までにはだんだん抗癌剤が効かなくなり、痩せてきて食欲も落ちていった。寝ている時間が多くなり、やはり年は越せないかもしれないと思ったが、なんとか、年越しし、2006年1月6日に院長が最新の抗癌剤を試してみようと言うことになり、今までと違い、粉末をフェレバイトにまぜ、与えた。1週間後くらいにはみるみる元気になり、食欲がもどり、いったんは900gを切った体重が1月末ころには1000gまで戻り、ビックリした。ただし、強力な薬ゆえ、白血球数は半減してしまい、今度は白血球数をUPさせる注射を毎週打つことになった。それでも2月1日にはその抗癌剤2回目を自宅で投与。食欲は1月の頃ほどではなくなったが、活発に遊んでいた。
3週間ごとにこの抗癌剤を投与していければというのが最初の方針だったが、2月に入ってからは毎週の血液検査で白血球数が少なく、注射でUPさせようとしても思うように増えていかなくなった。2月中旬頃からはドライフードを全く食べなくなり、以前からの療法食にマルチビタミンやフラックスオイルなどいろいろ足して食べさせていた。
結局、3月に入り、ようやく白血球数が増えてきたので3回目の投与がようやくできる見通しがついた。ただし、肝臓値が高くなってしまっているので今は肝臓の薬を毎日飲ませている。自分から食べようとはしないので療法食をリキッド状にしてスプーンですくって食べさせている。ケージから出してしばらく遊ぶと自分でケージに戻って寝てるということが増えてきたが、さほど元気がないというわけではないように思う。たぶん、ドライフードをとらないので体力減退していて、それをわかっていて省エネ活動しているように見える。相変わらず、毎回の検温の際や血液検査で注射針を刺すときなど大暴れである。どこまでもつのかわからないが、スプーンを持っていけば食べるのでまだ「生きたい」意志があるのだから、こちらも頑張ってやらねばと思っている。
院長もこの抗癌剤の効果には驚いているし、うちの仔の生命力にも「よく頑張ってるよね」と言ってくれている。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば
実はもう1匹、去年春に早世させてしまい、フェレットが意外と弱い動物であることを痛いほど知らされた。だから今闘病中の仔は用心して検診もちゃんと受けてきたのに…と思うと口惜しい。
しかし、こればかりは仕方ない。リンパ腫は1歳未満でも起きる病だと聞く。ただ、抗癌剤をはじめ、毎度の血液検査や各種注射など、闘病とは言え、フェレットにとっては本当に辛い治療の連続のように思える。安楽死という手段を選べるかどうかは飼い主さんの性格次第かもしれない。
私は手術後、肩で息をして麻酔が完全に切れてなくてトロンとした目でうつらうつらしている仔を抱いて、「安楽死を」とはどうしても言い出せなかった。当然、これまでを振り返ってみると、考えたくないほどの医療費になっている。保険で約半額返ってくるとはいえ、年間の通院日数が決められていて、保険適用できるのはあと数回を残すのみだ。
これからフェレットを飼おうかなと考えている人には酷だけれど、病気になりやすい種であることだけは知っておいて欲しいと思う。

その後のお知らせ
当該フェレットは今朝(3/26)11時前に息を引き取りました。
3日ほど前の血液検査の際には2週間前に服用した抗癌剤(3回目)のせいか、白血球数が減っていて、増やす薬を注射して帰ってきました。
1週間ほど前から食欲が落ちていて、療法食しか食べなくなっていて体重も緩やかに下降気味でしたが、ケージの外に出すとボールで遊んだりして元気そうでした。

昨夜、餌をやろうとケージの外に出したところ、よろけて歩けなくなっていて、これはまずいと直感しました。それでもスプーンですくってあげると療法食をいつも通り食べてくれました。

結果的には抗癌剤の副作用による脊髄抑制ではないかなと思っています。
お腹の腫瘍はちょっとさわってもわからないくらいに小さくなっていました。
抗癌剤は諸刃の刃ですね。
試験開腹をしてから5ヶ月半、よく頑張ったねと声をかけてやりました。

投稿:なつ