投稿217:多臓器障害

最初気がついた症状は:
マーシャル♂6才。名前はフェレ。私の部屋で放し飼い。06年4月18日、私が仕事から帰宅すると、フェレが床でヘタっていたので驚きましたが、その日は母が「フェレが寒いといけないから」と部屋を暖めていたので(室温27度でした)、暑くてグッタリしてたのだと思ってました。それから食欲が減り始め、4月20日の夜、トイレに行く彼の様子が変(3歩程フラフラ歩くと横にコテンと倒れてしまう)なので抱き上げると、脾臓のある左のお腹が固く腫れていて、右のお腹には丸いボコンとしたシコリ?が有りました。多分、脾臓の先端に丸い腫瘍が出来ていたんじゃないかな、って思います。それから、尿が濃い黄色で、緑が混ざっていました。ギョッとしました。

症状についてコメントがあれば:
今思えば、その1ヶ月位前から元気が無かった。朝私のベッドによじ登って来ることや、夜仕事から帰っても「おかえりなさい」をしなくなって、いつ見てもフェレ用ベッドで寝ていました。それでも元々良く寝る生き物だし、年もとってきたから…そんなもんかな?なんて思っていました。この時点で病院へ連れて行くべきだったと、後悔しています。「小動物は具合が悪い事を外敵に悟られないように、本能的にポーカーフェイスでギリギリまで我慢しちゃうんだよ」と、病院の先生がおっしゃっていました。ウチのコ、気付いた時には明らかに様子がおかしかったから、相当悪い状態だった筈。ゴメンね、フェレ。

どんな検査をしましたか:
1件目の病院は、毎年ワクチンとフィラリア予防でお世話になっていたのですが、元々フェレットを診るのはウチのコが初めてだったというトコで…触診のみ。
翌日フェレットで有名な病院で診てもらい、触診と血液検査。

診断結果は:
1件目では「深刻な状態」。…。「大きい」としきりに言ってました。
2件目では「脾腫」「肝腫大」それから、リンパも腫れているって…。
血液検査の結果、【BUN 26】【GOT 1838】【GPT 458】【ALP 204】と、肝臓の数値が非常に高い。黄色い尿も、肝臓が悪いからとの事。完治は望めないので、この病気と上手に付き合っていくしかないと言われました。

治療方法は :
1件目では、抗生剤を注射。それから、抗生剤(水剤)を甘く飲み易くした物を処方してくれました。
2件目では、点滴の皮下注射(30ml)とビタミンや腫れを抑える薬等を注射。毎日毎日、その時の症状によって注射の内容は変わりましたが、1日5本位。それと、粉の飲み薬を水で溶いてシリンジで与えました。主に、朝薬を飲ませて、夜注射という日々でした。年齢的な問題や病状から、例えば脾臓を摘出することは出来ず、内科療法しかなかったのです。ご飯はヒルズのl/d(カリカリ)を。ウチのコは餌を変えても嫌がらず食べてくれたから、少し安心しました。普段から色々な餌を混ぜて食べさせていたから、頑固なこだわりが無くて助かりました。

その後の経緯は :
4月末までは、なんとか体重も1000g台をキープ。後ろ足が麻痺して這いずる事もありましたが、ご飯も食べるし(といっても、自分から積極的に食べるという感じでは無く、励ましながら手で食べさせてあげると食べるという状態)、水も良く飲み、便も正常。それと注射に対する反応が良く、なんとか歩ける様になりました。この頃、体力の消耗を避ける為、平屋の大きめのケージを用意し、平面の生活をさせるよう心掛けました。順調に回復の方向へ向かっていると思いきや、5月になって急に拒食。全然食べてくれないんです。便は緑色の下痢でした。原因はl/dに飽きたのかもしれないとの事で、肝臓にも負担のかからないk/dに変更。l/dよりは食べてくれましたがホントに少量しか食べてくれないので、いよいよ強制給餌へ。声をあげて涙を出して嫌がるので、とても辛かったです。後脚も再び麻痺。この頃体重880g。焦りました。

5月8日、体重840g。体重は減少したものの注射に反応してくれたせいか体調も良く、久々に自力で餌を食べました。そこで、今こそ体調を立て直す時だ、と、思い切って入院させ様子を見ることに。経過は順調で、食欲も便も良好との報告。でも、面会に行った時、彼はゲッソリ痩せて老けて見えました。入院4日目、病院より電話有り。内容は「腎臓に負担がかかっているみたいなので血液検査をして良いですか?」というもので、検査の結果【GOT 138】【GPT 94】と信じられない程肝臓の数値は良くなっていたのですが、【BUN 89】…今度は腎臓です。食欲は落ち気味だけど便や尿は良好との事なので、翌日退院。随分痩せちゃったけど、しっかり歩いている。自力でケージに戻り、毛布に潜って眠りました。ご飯もいっぱい食べて安心させてくれました。治療は腎臓中心のものに切替えです。活性炭を食事と食事の間に与え、悪い物を活性炭に吸着させて便と一緒に出しちゃえ、という作戦が追加になりました。数日間は勢いのある感じで非常に動きたがり、寝姿もフェレット特有の奇妙な格好で、順調でした。

5月16日、下痢止めの注射が効き過ぎ、激しい便秘の為、脱肛。病院でお腹を揉んでもらってやっと排便出来ましたが、かなり体力を消耗させてしまいました。5月17日、体重820g。背中を大きく動かして呼吸。夜、注射後は呼吸も整い、良い顔で丸くなって寝ていましたが、たまにビクッとするのが気になります。
5月18日、やっと便が正常になってきました。でも、やはり元気は無いし、歩くと転んでいます。血液検査の結果、【BUN 84】【GOT 237】【GPT 106】。肝臓の数値が上昇していました…。

5月21日、体重800g。黒い粘膜便。丸くなって眠るけど、歩き方は怪しい。トイレは横たわった状態で。カリカリの餌を食べるのが大変そう。低血糖の発作(両手両足がピンと伸び、「クゥ」と鳴く。意識は無い感じ)が有り、薬とポカリを飲ませたら正気に戻りました。5月24日、体重780g。いよいよ固形のご飯は食べられなくなってしまった。ふやかしをすり潰し、スープ状にして口に流し込む。口元にシリンジを持っていくと、積極的に食べてくれる。心臓音は力強いし、点滴の吸収も良いらしいのだが…とにかく食べさせないと。

5月26日、呼吸が激しく苦しそう。心臓に雑音が有ると指摘される。背中の毛が逆立っているのは悪寒が有るからで、耳・鼻・歯茎は白く、胃の下や腸のリンパも腫れていると言われる。「多臓器障害」と言われたのも、この日。フェレは何かを感じているのか、シリンジやスプーンをくわえてまでしてスープ状の餌を食べてくれていて、その事を病院で話すと「信じられない」と言われました。餌を食べるということは、生きたがっているという事。「ボク、まだ頑張るよ!」っていう意思表示だと思うんです。まだまだフェレと一緒に居たいから私も頑張ろうと思いました。

5月28日、トイレまで這って行くのも苦しそうで、おもらし状態です。餌は頑張って食べてくれます。排泄物で汚れた体をホットタオルで丁寧に拭いてあげると喜んでくれて、餌の色の便が出る様になりました。しかもなんと!毛づくろいまで始めたんですよ!不自由な後脚を動かして、首筋を掻こうとするポーズも取りました。残念な事に、フェレットらしい仕草を見るのは、それが最後になってしまいました。朝、ケージを覗くと、寝かせた時と同じポーズで、虚ろな表情をしていました。呼吸も荒く、一睡もしていない様子。その日の夜、再入院させました。酸素室で呼吸が楽になってくれる事を、ただただ祈るだけでした。

5月29日、面会に行くともはや首も持ち上がらない「寝たきり」状態で、口から泡をふいていました。虚ろな表情でしたが、ガラス越しに名前を呼ぶと、ゆっくりと右手を動かしました。こっちに来たがっているんです。何度も何度も、ゆっくりと、必死で右手を動かすんです。退院のお願いをした後、抱っこしてご飯をあげると、口を動かして食べてくれました。それを見ていた看護婦さんが「すごく安心した顔をしている…このコはこうやってお母さんにご飯を食べさせて貰うのが好きなんですね」って。入院中は、泡を吹いて、ちゃんと食べてくれなかったとの事でした。

帰宅して、体を拭いてあげ、ご飯を食べさせている時、面白い出来事がありました。赤ちゃんにミルクを飲ませる様な格好で食べさせていたのですが、こぼさずに飲み込む姿に感動して「フェレ、ご飯食べるの上手になったね。2人はラブラブだね」と声をかけたら、左耳がピクンと動いたんですよ、3回位。食べさせ終わって口を拭いてあげたら、今度はゆっくりと口角が上がって、笑ってる様な顔をして見せました。驚きました。

5月30日。朝、呼吸は大きいけど穏やかでした。ご飯も頑張って食べてくれました。昼間、母に様子を聞くと「餌の器に顔を突っ込んで、4割位の量を口にした」と言っていました。そして夕方。仕事中に母から訃報の電話がありました。早退して駆けつけると、フェレ、まるで眠っているみたいでした。とても悲しくて大泣きしましたが、これで彼は苦しむことも無くなった訳で、複雑な気持ちです。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば
早期発見。皆さんがおっしゃる通りだと思います。それから、闘病中にはメンタルケアも重要かと。本当は、なんとか病気を克服して、良い結果を投稿したいと思っていました。亡くなってからまだ数日しか経っておらず思い出すのも辛いのですが、何か参考になればと思い投稿した次第です。皆さんのフェレットが健康でありますように…。

投稿KEI様