投稿50:インスリノーマ

最初気がついた症状は:
2001年1月1日の夜のこと。いつものようにフェレズを交代で遊ばせていましたが、ぎん(♂当時2歳半)だけ起きてこない。いつもならケージの扉を開ければ「何?出してくれるの?」ってカンジで皆でわらわらハンモックから降りてくるのに…。「昨日も寝てたし、ここ2〜3日寝てることが多いような」と不信に思い抱き上げてみると眠いと言うより何だかぐったりしてる様子、、。おかしいと思って床に下ろしてみました。すると寝ぼけているのではなく自力で歩けない状態でした。歩こうとしても斜めに身体が傾いてしまう。フラフラと数歩歩き、ぺたっとなり立ち上がろうとしてパッタリと倒れてしまいました。また、下痢もしていた。

症状についてコメントがあれば:
多分少し前から症状があったのだと思います。しかし年末で忙しくいつも以上に構ってやれる時間が少なかったことと、元から大人しい子だったことが病気発見が遅れた原因だと思っています。

どんな検査をしましたか:
何しろ元旦の夜。かかりつけの病院は緊急の診察には対応していません。そこでこちらのHPから24時間対応してくれるNature Animal Hospitalを見つけ、急遽病院へ。触診とレントゲン、生化学血液検査、尿検査をしました。

診断結果は:
その時はウイルス性腸炎と診断されましたが、後にインスリノーマであることが判明。更にその後リンパ腫を併発していることも判明しました。

治療方法は:
その時は発熱、下痢と脱水症状があり、衰弱も激しかったので飲み薬と注射をしてもらい、ICUへ入れました。

その後の経緯は:
ICUへ入れて数十分後状態が回復し、エサも自力で食べられるようになったが、念のため病院に1泊させ、翌日もう一度注射をしてもらい退院。その後、数度似た様な症状を起こし、病院でブドウ糖を皮下注射すると元気になることからインスリノーマではないかとの診断。後に血液検査もしたがやはりインスリノーマでした。更に半月後腹部にしこりのようなものがあるので再度検査をしたところ腫瘍らしきものを発見。恐らくリンパ腫だろうとの診断。1月の体重は900g程で少し痩せていた。どのような治療をするか先生と徹底的に話し合うことから始めました。インスリノーマにしてもリンパ腫にしてもどちらも「癌」であることには違いなく転移があることもわかっています。治療には手術と薬物治療の2つの選択肢があり、また併用することもあります。リンパ腫は特に若いフェレットがかかると進行するスピードが速く手遅れになる可能性もあります。抗癌剤による治療もありますが、必ずしも効果があるとは限らないことや副作用がでる可能性もあります。。ぎんは若いので手術するなら早期が望まれましたが、この状態ではとても手術には耐えられそうになさそうでした。そこでまずは発 作が起きないようにこまめな給餌が必要でした。低血糖を起こしたら「はちみつ水」や「ブドウ糖」(ポカリスエットなど)を舐めさせると良いという情報もありますが、私の得た情報ではこれは一時凌ぎの方法で、実は甘いものを与えるのが一番悪いというものでした。甘いものはインシュリンの分泌を刺激しかえって低血糖を招く結果となります。。ですから、これは発作が起きたとき、一時的に安定させるためだけに行うことにしました。一番良いのはこまめな給餌であり、良質のたんぱく質はゆっくりと分解、吸収され血糖値を安定させるのに役立ちます。薬物治療は頻繁に病院へ通えない、副作用が出る可能性もあるかも、ということでやめました。手術するにもその時はその体力がなく出来ないので2人の判断で「食事療法」を行いました。(知人に教えてもらったもので材料だけはあった)2ヶ月ほど食事療法を行った結果、インスリノーマの発作を起こさなくなり、触診では腫瘍は半分くらいの大きさになり、体重も1.05kgまで回復。元気になったところで手術を行いました。手術でわかったことは当初3センチほどだった(レントゲンでは)腫瘍は7ミリくらいにまで縮小しており、まわりは脂 肪で覆われていたことです。膵臓も表側が脂肪に変化しており裏側は綺麗なピンク色だったそうです。先生の説明によると食事療法で腫瘍は小さくなり、死滅した癌細胞が脂肪になったのだろう。とのことでした。(癌細胞が死ぬと脂肪に変化するそうです)すい臓の裏側がピンク色だったのは再生しているのかもしれない、とのこと。しかし、開腹したものの腫瘍部位に動脈が絡んでおり(腸間膜に出来ていた)無理に取るのは危険、ということで何もせずそのまま閉じました。手術後、ぎんの食欲が落ち痩せ始め、食事療法を続けるも下痢が続きました。何とか回復してもらおうと頑張りましたが、7月末に眠ったまま息を引取りました。

他の飼い主さんにアドバイスがあれば:
とても長くなってしまいましたが、私が体験した約8ヶ月近いぎんとの闘病生活を書かせて頂きました。我が家には他にもフェレがいますからもちろん1人で世話をしたわけではなく相方と協力し合いました。一人だったらここまで出来なかったでしょう。また、親身になってベストを尽くして下さった先生にも感謝しています。リンパ腫であるとわかったとき、あと2〜3ヶ月の命かもしれない、と言われましたが、ぎんは7月末まで頑張ってくれました。ぎんが☆になったときガリガリではありましたが、腹部のしこりはまったく感じられませんでした。解剖は直接のオーナーである相方の希望により行いませんでしたが、リンパ腫は食事療法で完治したのだと信じています。しかし、インスリノーマには勝てなかったのだと、、。はっきりとした死亡原因はわかっていません。今思えば手術で助かるなら、と手術に踏み切ったのですが、もし、それが原因で食欲が落ちたのだとしたら・・・と少し後悔もしました。ぎんは助かりませんでしたが、どこまで頑張れるかはオーナー次第です。幸い私は2人で看病する事が出来ました。皆さんも出来る範囲で構わないので愛するフェレの為に頑張って欲しいと思い ます。最後まで諦めないで欲しいと思っています。また、フェレに詳しく納得できる、信頼できる病院を探しておくことも大切です。私は今回のことを通して偶然ではありましたが、信頼できる先生に巡り合えました。今もその病院へ通っています。この体験談が他のフェレとオーナーさんのお役に立てたら幸いです。

投稿:松井様