投稿42:子宮の腫れ
| 最初気がついた症状は: ゲージに点々と血液のようなシミがあり、不審に思っていました。 その時は1日のみで、特に気にもかけませんでしたが、後に尿に薄く血が混ざった状態になり、獣医さんのところにつれていきました。 症状についてコメントがあれば: 経過とともに、後ろ足を引きずり、大好きな回し車に乗らなくなりました。 下半身が真っ赤になりパンパンに腫れ上がっていたこともあります。(ぬるめのお湯のなかでやさしくマッサージをしたところ、腫れは翌朝にはひいていました。) どんな検査をしましたか: その血液が膀胱由来なのか、子宮由来なのかを調べたいと言われてスライドグラスを渡されました。 出血をしたらすぐにガラス板にスタンプし、乾燥させたものを持参し、顕微鏡でみてもらいました。 また、人になれていて丸まらない子だったので、エコーもうけました。 診断結果は: エコーで子宮の腫れが確認されました。(1.2センチほど) 治療方法は: 飲み薬を処方され、シリンジで経口摂取させました。(出血を抑える薬と炎症を抑える薬) しかし、だんだん嫌がるようになってきたことと、出血が一度は治まったものの再発したことから、注射に切り替えました。 (成分はおそらく飲み薬と同じようなもの) 注射も初めのうちは効果を見せていたものの、少し間を空けるとまた再発、しかもだんだんと「尿プラス血」ではなく「濃い血液」に変化してきたため、手術に踏み切りました。(子宮、卵巣全摘出) ○麻酔について○ かかりつけの獣医さんはハリの手術経験がなかったそうで、文献調査やほかの獣医さんへの問い合わせなどをしてくださいました。手術について、一番危惧したのが麻酔の処方でした。 初めは、「大きめのマスクで酸素を十分にかがせた後、吸入麻酔のイソフルランを4パーセントくらいで導入し、維持は2パーセントで行う」という方法を取りましたが、途中で呼吸が不安定になってしまったので、急遽中止しました。 後日の再手術では、「はじめに鎮静剤をうち10分間安静、酸素を10分間十分に吸わせ、吸入麻酔(前回よりは濃度を下げる)、開腹」という手順で成功しました。 ○手術後について○ 抗菌剤を1日2回、2滴経口投与しました。 ハリネズミの皮膚はくっつきにくいらしく、抜糸は手術から2週間後に半分、さらに1週間後に残りを行うとのことでした。 その後の経緯は: 摘出された子宮は、びっくりするほど大きく腫れ上がっており(直径1.5センチくらい)、リスクは高いものの、手術してよかったです。 下半身の充血もおそらく、腫れた子宮に圧迫された結果ではないかとおもいます。 摘出した子宮と卵巣の病理検査の結果、子宮の片方は平滑筋肉種(悪性のがん)、もう片方は腺筋症(良性)でした。 卵巣は異常なしでした。 脈管侵襲は無かったとの記述から、転移の可能性は低いのではないかと言われました。 他の飼い主さんにアドバイスがあれば: ハリネズミの手術について、私自身も調べましたが知見が少なく、手術(特に麻酔)のリスクはまだまだ高いと思われます。しかし、手術をしなければ治らない場合、悪化する場合もあるため、手術に踏み切る勇気も必要と思いました。今回の手術のデータを参考に一匹でも長生きしていただけたら幸いです。 投稿:志庵様 |