投稿57:下痢
最初気がついた症状は: 生後30日のピグミーヘッジホッグ(めす)を家族として迎え入れました。病院で診てもらった時の体重は88gです。 うちに来てからずっと下痢気味で、5日後には夜でもずっと寝てる事が多くなり、初日からの鼻水も治って居なかったので病院に連れて行きました。ご飯は食べていましたが、少しづつ量も減ってきていました。 症状についてコメントがあれば: うちに来て3〜4日めくらいまで、うんちがゆるい、ずっと寝ている、以外、外見やそぶり(餌の食べ方や歩いている感じ)ではほとんど分かりませんでした。お水をちゃんと飲んでおしっこの回数が少ないのが気になっていました。たまに、変な鳴き方をしたり、身体をびくびく長めにさせたりしていましたが、回数は少なく、本当にずっと見ていないと気付かないと思います。 今回は駆虫剤投与の6日めを境目に急に体調が悪化しました。 どんな検査をしましたか: ひとつめの病院に連れて行ったところ、そこの先生は「はりねずみは大体丈夫でよっぽどの事がなければ病気をしない」とおっしゃられ、私も、うちに来たところでまだ慣れていないのかも、という話をしていましたので様子を見る事になり、ただ鼻水だけはあまりよくないとのことで風邪のような症状に対して効果のあるらしい注射をひとつ打たれました。また、皮膚検査をしたところ、血を吸うダニが多少いる事がわかり、吸血が不元気の原因かも知れない、と、駆虫のための注射をもう1本と首にもお薬をたらされて終わりました。アドバイスとしては、栄養のあるものをなんでも、食べたがるものは食べさせてあげて、と云われました。栄養の面については初めて飼う動物で赤ちゃんだったので不安もあったのですが、こちらや他のサイトで調べていたはりねずみへの食べ物の与え方、接し方とその先生とは少し認識が違うと思いながらの診察でした。内服用の駆虫剤もその時頂きました。 午後診だったので夕方ですが帰宅してから、はりねずみの調子が急に目に見えて悪くなりました。ぐったりして、巣以外の場所でカエルの標本のように手足を広げて倒れ込み動く距離もほとんどなく、ごはんを食べたがらないので、タンパク質入りのゼリーをあげていたのですが、粘液便にそのまま白いゼリーが残ってすぐ出て来ている状態で、力むとうんちが出ているようでしたし、うんちを出しきる前に力尽きてまたカエルのようにべちゃっと寝てしまうのです。そしてそこで冷たくなってしまいます。 あり得ない事だと思いました。 暖かくした場所は暑がって出て来てしまうので、夜中ほとんどの時間を膝の上に抱いて過ごしました。 次の日、すぐに別の病院に連れて行きました。 診断結果は: ふたつめの病院では、コクシジウムなどの細菌性の下痢ではなく、特に病気も持っていないとの事でした。うんち(これはごはんを食べた後の茶色いうんちです)の検査もゆるいけれど内容はそんなに悪くないそうでした。 しかし、体力が落ちていて、下痢の為に脱水症状も起こしているし、手足を広げて寝るというのは本当に危ない状態だと云われました。また、弱っている時に駆虫剤を投与するのはさらに弱らす可能性もあると云われました。 ダニ駆除は元気になってからした方がいいと云う事で、ひとつ目の病院で頂いたお薬は捨てました。私も昨日の内に怖くなっていたので、そのお薬は夜に1回あげたきりでもう飲ませていませんでした。 治療として点滴や入院という方法もあるけれど、小動物には逆に過度のストレスになって悪化してしまう可能性が高いので、院での対応は難しいと私の判断をあおがれ、私はお薬(整腸剤、抗生物質)をもらって自宅で看病する方法を選びました。 この2〜3日が山場で、あとはこの子の体力次第だから、看病はもちろんしてあげなくちゃいけないけれど、一応「覚悟」はしておいた方がいいといわれ、診察後、帰宅後、泣きながら看病をしました。 治療方法は: 部屋はエアコンを切っていたのでずっと31〜32度でした。保温の為に急遽間に合わせのカイロも用意しました。はりねずみは暑がって涼しいところへ逃げるのですが、そこで力なく寝ていると体温が下がってしまい、余計に悪化してしまいます。その時は室温設定を何度にしても、はりねずみにとっては辛いものだったので、はりねずみ本人の体温を保ってあげる事を心がけました。 膝の上で保温してあげる事と、ケージで涼しい所で寝かせてあげるのを繰り返し、体温が下がりすぎないようにしました。 あとは時間を計って、ポカリスエット(先生に脱水症状緩和のために緊急処置として飲ませてよいと云われました)とお水を飲ませて、ごはんも大好きなゼリーをたくさん混ぜてどろどろにして食べさせました。(これも脱水症状緩和の為です) 水分をとらせる事が点滴だと思って下さいと何度も諭されたのでその通りにしました。 それ以外の時間はずっと寝かせていました。 お昼過ぎから夜の9時くらいまでずっと繰り返しました。 眠りを妨げられて、触られて厭だったかも知れませんが、とにかく水分と栄養を身体に入れてあげる為とその子の体温を保つ為に私には他の方法が思いつきませんでした。 その後の経緯は: 夜10時を過ぎて、一人で寝かせても体温を保てるようになってきました。病院で頂いたお薬が効いているみたいで、うんちの回数が減り(ゆるいのはゆるいままでしたが)、鼻水も少なくなっていました。 また、自分からごはんを食べに行くようになり、ぐったりはしていましたが、そこからある程度任せてみる事にし、ケージに一人で居させる事にしました。 同時にクーラーもつけ、室温は27度前後にしました。 現在まだ全回復はしていない状況ですが、巣の中でちゃんと丸まって眠れるようになり、ごはんにも自分から行けるようになり、様子を見ながら看病を続けています。 この子はポカリスエットが本当は嫌いなようで、身体の不調で仕方なく飲んでいる感じだったので、少し回復してポカリスエットは飲まなくなってしまいました。 お薬の味は好きなようなので、その時に少し飲ませるようにしています。 あとは浄水したお水を自分で飲ませるように置いています。 他の飼い主さんにアドバイスがあれば: 駆虫剤で死ぬこともある、という記事は目にしていたのですが、お医者さまの処置だったのでまさかこんなに体調が急に悪化するとは思わなかったです。 はりねずみに対してそこまで栄養失調にさせていた事をとても申し訳なく思いましたし、赤ちゃんには本当にとても気を遣わなければならないという事も身に染みました。 きちんと面倒を見るつもりでもちろん連れて帰って来たのですが、全然甘かったようです。 栄養面を管理する為に揃えれる食品は時間が少しかかりましたが一通り揃えました。 これからは、今回の事を教訓にもっと細やかなお世話をしたいと思っています。 この子の具合が悪くなってから聞いたお話なのですが、こんなに小さい子は普通のペットショップでは売られていないらしく(私は毎年行われているとあるイベントで購入しました)、とても飼育の難しいものだとも知人づてにはりねずみを飼ってらっしゃる方から教えて頂きました。 (私は去年そのイベントに行き、はりねずみを初めて見て、たまらなくかわいくてずっと飼いたいと思っていたのでした。) ネットで調べてもなかなか情報が得られずとても困りました。 投稿させて頂いた今回の件は、はりねずみにとって、とてもよくない例だと思います。 私の知識と認識の足りなさから起こりました。 でも、これから飼おうと思ってらっしゃる方に向けて、また、もしかしたら私と同じような状況の方も今いらっしゃるかも知れないと思い、投稿させて頂く事にしました。 病院を選ばれる際は、ご自身でも情報を得た状態で選び、自分とはりねずみ本人との相性が合ってるかを考えてあげなければいけないと思いました。 また、些細な変化や違和感でも、原因が分からないのであればすぐお医者さまに診せなければいけないとも思いました。 ひとつめの先生が全て間違っていた訳ではないと思いますし(保温を強く勧めて下さったのはその先生です)、私の説明がうまく伝わっていなかったのかも知れません。昨日行った病院を今日になって変える、という事にも悩みました。どちらもこちらで調べさせて頂いた病院でしたし、同じ診断をされるかも知れませんでしたし。 初めてのはりねずみなので、見てて「しんどそう」と思う事以外は正直、分からない事だらけでした。 どちらのサイトにも、「はりねずみを飼うのにまだ分からない事が多い」と書いてあります。 病気などは診て下さった先生の言葉を信じるしかない状態になってしまう場合が多いと思います。 でも、最後、本当に判断するのは飼い主本人です。 今回の診断が、看病の仕方が、どのはりねずみにも当てはまるかと云うと、もちろんそうではないと思うのですが、情報として目にして頂いて、判断材料の微々たる足しにでもなればと思います。 投稿:匿名希望 |