投稿66:腎不全
■最初気がついた症状は <食欲低下> 1歳3カ月のオス、ペットショップからお迎え。 もともと食が細かったが、2〜3日のうちにまったく食べなくなった。 水は毎日お皿であげていたがなぜかもともとほとんど飲まない子だったため、水分摂取もしなくなってしまった。 ■症状についてコメントがあれば 最初は好物のミルワーム(生餌・ガットローディング済)やピンクマウスなら食べたため偏食を疑い、カリカリフードを新しく取り寄せたりふやかし加減を変えたりして様子をみていた。 しかし、元々偏食対策として多数のメーカーのカリカリをあげていたので、短期間かつ急にほぼ絶食に至り、ただの偏食ではないのでは?と感じた。 ■どんな検査をしましたか <A動物病院> 1回目:視診、点滴(脱水対策)、糞便細菌・原虫検査、内服薬(成分不明※動揺してきちんと確認していなかった) 2回目:視診、点滴、歩行の様子を観察、内服薬、シリンジ(強制給餌用) <B動物病院> 1回目:視診、血液検査、生化学検査、点滴(脱水対策)、皮内注射(抗生剤)、内服薬(抗生剤・整腸剤)、強制給餌用のa/d缶 2回目〜:視診、点滴(脱水対策)、内服薬の追加 ■診断結果は <A動物病院> 偏食疑い⇒WHS疑い <B動物病院> 腎不全 ■治療方法は 検査の項目を参照 ■その後の経緯は こめ症状の経過や対応等で思うところあり転院し腎不全と分かったため、他の方のご参考になる場合もあるかもしれないと思い少し詳細に経緯を書きます。 <@絶飲食> ほぼ経口摂取の様子がなくなり、290g程度の体重が10g/日ほどのペースで落ち始めたためA動物病院へ(初期症状に気付いて4〜5日後)。 口腔など粘膜の状態を視診し、脱水状態と診断。水分・ビタミン補給のため背中に注射を打ってもらった。また持参した便や皮膚の状態を見てもらい、虫の類はいないことを確認。 食べない原因はわからず、一応内服薬を出してもらい毎日スポイトで服薬開始。 ハリネズミは偏食が多い動物というごく当たり前のアドバイスをいただいた。 <A運動量低下> 毎晩長時間回していたホイールで遊ばなくなり動きも鈍くなった。 もともとフシュりやすい子だったが、本気で針を立てることが減った。 フードの種類や水分量などいろいろ変えても食事・水分摂取は回復せず。 命の危険を感じるため強制給餌したいと医師に相談し、シリンジと給餌方法を指導してもらい3〜4時間おきの給餌を開始。なんとか健康時の3割ほどは食べてるようになったがとても嫌がり増量は難しかった。 <Bふらつき> 徐々に下半身がふるえるようになり、まっすぐ・長時間歩くことが難しくなってきた。 この段階で症状発現から約10日経過。 医師に診てもらったところ、ふらついているのでWHSだと思われる、まだ詳細不明な病気で経過も個体差がある、検査方法がなく死後に解剖してはじめて診断できる病気である、WHSの場合治療法がないなどの説明を受けた。 また、嗜好性の高い食事ならまだ食べるかもとレップミールの資料を渡された。 しかし、私自身もWHSを懸念しておりWHSにかかった子の飼い主さんのブログをいろいろ読んでいて、どうも経過が異なるように感じた(絶食から症状が始まったケースがない、症状が急性すぎる等)のをはじめ、A病院の医師の診療内容・知識・対応などもろもろ不信感を覚えることがあったため、病院を変えることにした。 <C粘調度の高い緑の糞便> 翌日、B病院へ。 視診+血液検査により、極度の脱水+腎不全と診断。 飼育環境、食事内容などいろいろ聞き取りがあったが、腎機能悪化の原因は特定できず。 炎症反応も高かったため抗菌薬の注射もしてもらい、内服を続けることに。 また毎日の通院・点滴を開始。 この頃には粘調度が高く腸壁が一緒に出ているのでは?と思われるような緑の便が毎日少量出るようになっていた。 もう自力で便を出し切る力がなく、定期的におしりを拭いてあげていた。 <D下半身麻痺、体温低下> 下半身が動かず全く立ちあがることができなくなった。 ただし、足先にさわってみると感覚はまだ少しあるようで動かすことができた。 上半身は動かせるので時々はって動き回っているが、夜間の運動量が減ったためか日中も起きていることが増えた。 この頃には抱き上げると体が冷えていることが多く、計ったことはないが健康時より体温が低下しているように感じたため、電気ブランケット+ペットシーツと毛布の間で過ごしてもらい、体温維持のためにカロリーを余計に消費することがないよう常に温度管理していた。 また、まったく針を立てたりフシュることがなくなった。(その元気がなかったのか神経が麻痺していたのか不明) B医師からはっきり言われてはいなかったが、動物の腎不全について調べるなどし、もう良くなることはないだろうと感じていた。 <E死亡> 食欲低下に気付いてから1カ月弱だった。 ■他の飼い主さんにアドバイスがあれば ・腎不全の原因は不明ですが、主な可能性として「食べ物」「元々の体質・機能的なもの」の2つが考えられ、両方関係していたのではないかと思います。 ・B動物病院にて、ハリネズミの腎不全はブドウなどの一部の果物を食べさせるとなりやすいと聞きました。(フードと虫・肉系以外の食べ物は受け付けない子だったのでうちではあげていませんでした) ・偏食対策&もともと緑の便をしやすく腸が弱そうだったため、普段のごはんは4種類のハリネズミフードのいずれか7:嗜好性を高めるためのキャットフード(ハリWikiなどでおすすめされているもの)3程度でブレンドし、乳酸菌サプリとビタミン液をかけたものをあげていました。しかし、後から考えれば少なくともハリネズミフードはきちんと栄養バランスを考えてつくられたものですし、サプリ類を過剰にあげてしまっていたのではないかと後悔しています。推測でしかありませんが、一般には大丈夫な量でも、体が小さい・水分摂取が元々少ない→排泄機能も弱かったのではないかと・・・(人間の場合の知識で過剰なビタミンは自然に排泄されるものと思っていましたが、蓄積されるビタミンもあるそうです)。 ・または、ミルワームもあげすぎでリン等の成分が過剰だったのではないかと考えています。飼育本ではオスの平均体重400g〜と書いているものが多く、うちはとても小さな子なので栄養不良なのでは・・・と心配でした(今では200g台の子もけっこういるんだなとTwitterなど見ていて分かるのですが・・・)。またどんなフードにも食いつきがイマイチでワームやピンマなら喜んで食べたため、ほぼ毎日5匹以上あげていました。ガットローディングはしていましたが、やはり体の大きさに対して過剰だったのかもしれないです。考え始めるときりがないのですが、もっときちんと考えてご飯に気を遣ってあげていれば良かったのではと思います。 ・あともうひとつ、動物病院選びの重要性を痛感しました。 ・A動物病院はエキゾチックアニマル可と標榜し、HPでハリネズミの皮膚病を治療した経緯を載せていました。しかし、今考えれば犬・猫の他は鳥専門外来のある病院であり、皮膚病のように目で見て明らかな疾患は対処できても内科疾患は無理だったのだろうと思います。B動物病院ではすぐにやってもらえた血液検査も、小さな腕から採血する必要があったので、Aでは技術的に不可だったのでしょう。Bも犬・猫中心の診療ですが、事前に他にもハリネズミの患畜を診ていること、腫瘍が多い動物で先日も手術をしたということを以前聞いていました。可愛いわが子の体調が悪くなると動揺もありますし、移動時のストレスをできるだけ押さえてあげたいと思いがちですが、より確実に診療してもらえる専門性の高い病院へできるだけ早いうちに行くべきだったと感じました。 ■投稿者 hiro様 |