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モルモット飼育情報

モルモットの飼育情報 目次

モルモットとは・・

モルモットの品種

モルモットの飼育

繁殖について・・

モルモットの病気



モルモットの病気

最初に・・・

モルモットは野生下では、補食される立場の動物です。その為、体調不良をどうしてもかくしてしまう事が多く、症状を出した時には、末期症状の場合が多く既に手遅れ・・・。こんな悲しい事を少しでも無くす為に、日頃からの健康管理はとても重要な事になってきます。また健康管理の他にも飼っている子のクセや習性も良く観察されると良いですね。ちょっとした変化が、病気の兆候の場合もあります。

★食欲が無い/食べ方がおかしい・・・

モルモットの食欲不振は比較的少なく、特に多頭飼育している個体は競い合って食べる習性があるため、単独飼育の個体に比べ食欲不振の発生率は少ないです。ただし、病的で深刻な食欲不振も有りますので、食欲不振になってしまった時は早急に、獣医師の診察を受けられるといいでしょう。

○環境性食欲不振

環境の変化(引っ越し・リフォーム・ケージの変更・近隣の工事・新しい家族/動物が増える)により起きる食欲不振です。モルモットはもともと臆病な性質の為、環境に馴染めば自然と食欲が出てきます。

○フード自体の原因

フードの主原料(牧草)の栄養的な変化や風味の変化をモルモットは敏感に感じます。その為同じ銘柄のフードでも製造時期によっては、突然食べなくなる場合もあります。これらを防ぐには、子供の頃より色々な銘柄のフードを少量ずつ混ぜて与えることが良いでしょう。
対策としては、おやつ(ドライフルーツや乾燥野菜)を粉々にして、フードにかけたり、混ぜたりします。細かく刻んだ野菜を混ぜても良いでしょう。

○口腔内のトラブル

不正咬合:特に奥歯(臼歯)の伸びすぎにより、餌が食べられなくなる事が有ります。前歯(切歯)は観察しやすい為、早期の発見が可能ですが奥歯(臼歯)は特殊な器具を使用しないと発見出来ないため、症状が出た場合はかなり進行している場合が多い様です。不正咬合は食欲不振の他、口内炎を併発する事が多いため、涎を流したり・食べ方の変化等の症状も出ます。

○その他

毛球症:短毛のモルモットの発病はほとんどありません。長毛種(ペルビアン種等)に見られる場合があります。毛繕い等で飲み込んだ毛が、胃に溜まり閉塞を起こします。食物繊維の不足している食生活を続けている場合にも発生する事があります。食欲不振の他に、腹部膨満・元気消失・多飲・排便量や形態の変化等が現れます。ただし、毛球以外の異物(ビニールや化学繊維等)が原因の場合が多いです。異物は重症になりますと開腹手術が必要になります。

★お尻が汚れている・・・

尿道・肛門付近や生殖器回りが汚れている場合、内臓系疾患や生殖器系疾患また泌尿器系疾患が考えられます。

○下痢(寄生虫・細菌性)

コクシジウム症:ウサギに比べて、モルモットの発生率は少ないようです。幼弱個体が移動のストレスにより発病する場合が多いです。また、多頭飼育している環境に好発します。便の状態は軟便〜水様便状で飲み水や餌から感染します。コクシジウムは排便直後の便では感染力が少なく、3日後位から感染力が上がります。飼育環境を清潔に保つ事が、感染力を下げます。

クロストロジューム(腸性中毒):抗生物質を投与している個体に好発します。(抗生物質は腸内の善玉菌を減らしてしまいます)モルモットは年齢や体調により、重症度が変わると言われています。、クロストロジュームは常在菌ですが、大量増殖すると毒性物質を形成し腸炎等を起こします。症状の進行は非常に早いため、発症から数時間で症状が出る事が多いです。便の状態はペースト〜水様便、便は非常に悪臭が強く、鼓腸(腹部膨満)、脱水、ショックを起こし死亡率も非常に高い病気です。少しでも下痢が始まったら、獣医師の診断を受けられる事が望ましいです。

○血尿

尿路結石:カリシウム含有率の高い食事(低品質のフード)や肥満・高齢・雄の繁殖行動時の分泌物の尿管の付着・尿道の細菌感染、飲水量の低下・困難により、好発する傾向があります。モルモットは過剰に摂取したカルシウムを尿にて排泄します。その為、カルシウム結石の発生率が高くなります。症状は血尿、頻尿、重症になると排尿困難〜尿道閉塞、尿毒症に移行し、死に至る病気です。またモルモットは腹痛の為うずくまり、元気消失・食欲不振等の症状を出します。成長期を過ぎたモルモットは日頃から、低カルシウムの食事やイネ科の牧草(チモシー)を良く与えるようにしましょう。飲水量の低下によっても発生しやすいので、常に新鮮な水を摂取出来るようにします。肥満にさせないことも、病気予防になります。

膀胱炎:尿道の細菌感染が主な原因です。結石の二次的な症状として発症する場合もあります。飲水量の低下や不足により尿の濃度が上がり、発生率が上がります。主な症状は、血尿・頻尿ですが、尿路結石の様な尿道閉塞はほとんど起きません。

腎疾患:高齢のモルモットの好発しますが、なかなか発見の難しい病気です。他に肥満や尿路結石、肥満、腫瘍等が原因とされています。元気消失、食欲不振、多飲多尿等が主な症状ですが、重症になると血尿、体重減少等の症状が現れます。速やかな獣医師の診察が必要になります。

○生殖器回りの汚れ

子宮疾患:ウサギに比べるとモルモットの子宮疾患の発生率は比較的低い様です。モルモットは逆に妊娠中のトラブルが好発します。初期の症状はほとんどが無症状で、、陰部より出血(排尿以外に関係なく出血場合によっては、膿状の物を分泌)、多飲多尿、重症になると、腹部膨満・貧血・食欲不振・元気消失等の症状が見られます。主な子宮疾患には、子宮内膜炎・子宮蓄膿症・子宮腺癌・子宮腺腫・子宮水腫・子宮粘液腫等があり、特に子宮腺癌は進行が早く転移性が高いので、早期発見が望まれます。

卵巣嚢腫:3歳未満の若いメスのモルモットに好発します。ホルモンバランスの乱れが原因と言われます。治療方法は外科的な処置になります。

難産:初産が生後6ヶ月以上のメスに好発します。モルモットの骨盤は一部軟骨で形成されており、生後6〜8ヶ月で軟骨の部分は固まると言われています。主な症状は、出産予定日が近づくにつれ、食欲不振、元気消失、陰部より分泌物(緑色)や血液の分泌が確認されます。場合によっては産道より胎児の頭が見える場合があり、早急な処置が必要になります。予防としては、生後6ヶ月以降のメスは繁殖に使わない事が望ましいでしょう。

妊娠中毒:詳しい原因は、遺伝、肥満等と言われますが、不明な点が多い疾患です。特に妊娠後期に発生します。大半は突然死を起こします。症状としては、食欲不振・元気消失・悪臭のある息・黄疸・呼吸困難等になります。完治は難しい病気です。

★脱毛が起きた・・・

モルモットは皮膚トラブルが多い動物です。外部寄生虫やカビ、細菌性の感染症や咬傷(ケンカ)によっても、脱毛や皮膚病を起こします。

○炎症を伴う皮膚病

肢端皮膚炎:モルモットは足の裏が非常にデリケートになっています。網のスノコや小さなケージ、肥満、咬傷、爪の伸び過ぎ、骨折等により傷ができ、不衛生な床材、高湿度により、細菌感染を起こします。モルモットは全部の脚に発生します。症状的には、潰瘍・出血が見られます。重症になると膿瘍・骨髄炎を発症し最悪敗血症を起こす場合もあります。早急な治療と飼育環境の改善が必要になります。

皮下膿腫:咬傷や木製スノコ等の“ささくれ”により傷ができ、皮下等に膿が溜まっていく疾患になります。膿の量が多い場合、発熱や食欲不振を起こす場合があり、重症になりますと、症状が全身に進行し敗血症を起こす場合があります。膿腫は一見して腫瘍等に思われがちですので、必ず獣医師の適切な診断を受けられる事が大切です。

頸部リンパ節炎:硬い物を食べた時など口腔内を傷つけた場合に好発すると言われます。詳しい原因は不明です。頸の下などに“しこり”状の物ができ、大きくなっていく場合もあります。重症化しますと、各臓器の転移、敗血症を起こす事があります。

○炎症を伴わない皮膚病

内分泌脱毛:妊娠末期また、出産後に左右対称の脱毛が起きる場合があります。これはホルモンバランスによる一時的な脱毛ですので、時間が経てば自然に改善されます。卵巣嚢腫でも同様の脱毛が起きる場合がありますので、妊娠していないモルモットは獣医師の診断を受けましょう。

○鱗屑(フケ)脱毛を伴う皮膚病1

外部寄生虫性:学校等における屋外飼育のモルモットや多頭飼育をしている場合に発生しやすいです。主な寄生虫はダニ類・シラミ類になり、外部寄生虫の種類により、体液(血液)を吸うタイプや皮膚組織に浸透するタイプ等色々です。症状は、モルモットは非常に痒がり、脱毛、フケの確認ができます。重症になりますと、痒さのあまり皮膚を傷つけ細菌性皮膚炎等を併発します。また食欲不振・元気消失の症状もでます。獣医師の治療が必要です。発病しているモルモットは早急に隔離をする必要があります。

○鱗屑(フケ)脱毛を伴う皮膚病2

皮膚糸状菌症(人畜共通感染症):白癬菌、小胞子菌等の感染により起きます。全ての年齢層の発生率が高く、ストレスやビタミンC不足、栄養の足りない食事、不衛生な環境等が原因とされます。特に四肢の末端部分や口・鼻回りに多く、毛繕い等で全身に回る事が多々あります。獣医師の検査・診断で適切や投薬、治療が必要ですが、飼育環境の見直しや、換気を良くする等も重要になります。人畜共通の感染症のため、患部を触った後は薬用石鹸などで手を洗う事が望ましいです。

○その他

毛噛み:繊維質の不足した食事・多頭飼育により発生します。皮膚炎等は起こさない場合が多く、原因を無くすことにより症状の改善が見られます。長毛種のモルモットがターゲットになりやすいです。

★目がおかしい・・・

モルモットは、健康体でも眼脂(目ヤニ)が出る場合があります。病的な物かの判断が重要です。

○涙が出る、目が濁る

結膜炎・角膜炎:ケンカ、不正咬合、異物混入(敷き材等)、乾燥、アレルギー、ビタミンC欠乏症、他の感染症の2次的症状により発病します。外見からの病状判断が(涙・目の炎症・目が開かない等)可能ですので、症状を発見しましたら早目に獣医師の診断・治療を受けられるといいでしょう。

白内障:糖尿病性・若年性・老齢性等が有りますが、モルモットは特に老齢性が多いです。眼球の真ん中部分(水晶体)の部分が何らかの原因により、濁る事により白内障を発見する事ができます。幼弱個体が発症する白内障(若年性白内障)は遺伝性の要因が強いと言われます。モルモットはたとえ白内障になっても視覚に頼る面が少ないので、生活には支障はでないでしょう。

★呼吸ががおかしい、鼻水がでる・・・

モルモットは高湿度・不衛生な環境(高アンモニア)に長く置かれる事により、呼吸系の疾患を起こす場合が多々あります。特に子供や高齢の個体は、抵抗力が低く呼吸器系の疾患の発症率が高くなります。またウサギの常在菌がモルモットの呼吸器疾患の原因になる事が多々あるので、同居させない事が望ましいです。

○呼吸がおかしい(呼吸器性疾患)

肺炎/気管支炎/鼻炎:アレルギーやストレスが主な原因になります。急激な温度変化や不衛生な環境等(高アンモニア濃度になり、アンモニアが呼吸器粘膜を傷つけ、発病を誘発させます)また腫瘍等の2次的症状として、発症する場合やビタミンC欠乏症等多々あります。一般的な症状として、鼻汁(鼻水)・発熱・呼吸困難・食欲不振・元気消失、重症化では、内耳炎・子宮内膜炎等が見られます。

気管支敗血症:げっ歯類やブタ、フェレット、犬、猫、サル等の呼吸器から感染する、伝染性の呼吸器疾患です。モルモットは特にこれらの感受性が高く、症状も重症化しやすいです。特にウサギはこれらの菌を常在菌として体内に保菌している場合が多いので、同ゲージでの飼育はお勧めできません。症状は↑と同様です。

★その他

腫瘍:モルモットは腫瘍の発生率が高く、年齢・品種・性別により、発生率は変わります。腫瘍を誘発させる原因としては、高カロリーの食事や遺伝、環境、ストレス、ウィルスや細菌感染等が言われています。治療方法に関しては、獣医師と良く相談して進めていきます。

ビタミンC欠乏症:モルモットは人間同様、ビタミンCを体内で合成できないため、食べ物より摂取するしか有りません。ビタミンCが不足した食事を続ける事により、発症しやすくなります。症状は、元気消失、出血、鼻汁、フケ、毛並みの悪化、不正咬合等が見られます。重症化すると歩行困難、疼痛、悪臭のある便等があります。他の病状と重なる点が多々有るため、症状が出た場合は、合わせて食事の内容を見直す必要があります。

【獣医師からの意見アドバイス】

経口抗生剤(飲ませる抗生物質の薬)は禁物です。抗生剤が消化器官にはいると、主食の線維もの(牧草など)を消化する硝化菌がしんでしまい、消化不能になります。食欲が落ちます。生まれるときはその硝化菌を十分に持っていないので、親の糞を食べて菌を獲得します。