動物資料

ペットの終末期

いつかは訪れる別れの時を考えます


終末期の接し方

どんな動物でも、ベビーのときにはいっぱい抱っこしてもらい、若いときにはいっぱい遊んでもらった思い出があります。大人になって、今度は飼い主さんが悩んでいたり寂しいときには、何も言えないけれど、いつでも飼い主さんのそばにいて、心のなぐさめを飼い主さんに与えてきました。動物でもそんな心はいつまでもずっと残っています。

動物たちは歳をとっても、飼い主さんを愛したいし、愛されたいのです。名前を呼んでもらって撫でてもらいたいのです。体がうまく動かなくなったときはそばに寄り添っていてほしいのです。飼い主さんにも、高齢になった動物は面倒な存在と思わないで、愛情をそそいでいただけたらと思います。

治療時期で内臓も機能している場合は獣医さんの指導のもとで点滴や流動食を与えますが、終末期で食べ物を受けつけなくなり、内臓の機能が停止している場合は、無理に水や食べ物を食べさせないでください(なんとか元気を取り戻してほしいという思いで行ってしまいやすいので注意しましょう)。消化できなくて苦痛を与えてしまいます。口を軽く湿らせてあげる程度が一番いいです。そして飼い主さんが寄り添うことが一番の安心を与えます。必要に応じて獣医さんから痛み止めの処置をしてもらうこともいいでしょう。

動物は、自分の死に際を人に見せないようにすることが多いので、外出前や就寝前には、必ず撫でながら名前を呼んであげてください。「いつもありがとうね。愛してるよ。」やさしく声をかけてあげてください。

終末を迎えたら、お花と生前の元気なときの写真、好きだったおやつを置いてあげてください。飼い主さんのいっぱいの愛情をもらいながら生きた一生は幸せだったと思ってもらえます。

ペットの葬儀をする会社もありますし、自宅の敷地なら埋葬することもできると思いますが、各市町村でルールがあったりしますので、動物の火葬や埋葬について役場に問い合わせてみるといいと思います。

小さい命でも、大きなものを与えてくれたかけがえのない存在です。感謝の気持ちを持ち続けてあげてください。


文章:SBSコーポレーション 丹羽


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