最初に
モルモットのイメージと言えば実験動物や小学校の飼育小屋などのパートーナーとしてのイメージとはかけ離れたものが多く、飼育方法もウサギと同じにされがちです。たしかにモルモットもウサギと同じ草食性動物ですが、生態や体のなかの作りは全然ちがいます。ウサギの餌でもモルモットは飼育できますが、やはり栄養的な面でウサギの餌ではこと足りないことが多く、最悪な場合モルモットの健康を維持できないこともあります。私達はモルモットの飼い主さん達の声に応え、良質な海外の専用フードや用品を揃え、またいろいろな情報を集め飼い主さん達へ提供したいと思います。
モルモットとは・・・
野生のモルモットは南米の山地に住んでおり、夕方〜夜に活動する夜行性の動物です。彼らは自分達で作った巣穴や他の動物の古巣にすんでいます。10〜15匹ぐらいの群れを作りケンカは滅多にしません。インカ帝国の時代から食肉用としてすでに家畜化がされていました。現地では今でも食用として養殖をしています。16世紀にドイツ人がヨーロッパに連れて帰り、そこから全世界に広がりました。モルモットは英名で「ギニアピック」といいます。この「ギニア」は「ガイアナ」の誤りだと言われ、「ピック」は体型がブタに似ていることと、モルモットの肉の味がブタに似ていたからつけられました。
モルモットの品種は大きく4つの品種に分けられます。
イングリッシュ・・イギリスで改良された短毛モルモット。主に実験動物としてつかわれています。日本でも一般的な種類で、トリコロールカラーが主です。飼いやすく、手入れも楽な短毛種。
ペルビアン・・・・フランスのパリで愛玩用として改良されました。大人になると毛が床につくほどながくなります。細く長い毛なので日頃の手入れが大切です。30センチを超す長毛に覆われた優雅なモルモット。手入れはかなり大変で絡みやすい細い毛のため毎日のブラッシングもかかせません。また、長毛のため暑さに弱い部分があるので夏の対策も大切です。
アビシニアン・・・イギリスで愛玩用として改良されたモルモットです。俗に「巻き毛モルモット」と呼ばれ、日本でもなじみのあるモルモットです。一般的な種類で巻き毛モルモットとよばれることも。体中につむじがあり、それがバラの花のようにみえることからロゼッタモルモットともいわれます。様々なカラーがあり丈夫で飼いやすいですが、イングリッシュより毛が長いため定期的にブラッシングしましょう。
スキニーギニアピッグ・・・元来実験動物用として作られた品種です。頭と四肢に毛が少しはえているだけで、後はほとんど無毛です。毛の手入れは必要ありませんが、寒さに非常に弱いので、温度管理には十分気を付けてあげなくてはいけません。無毛で、まるで豚のような外見のモルモット。突然変異を固定したものです。遺伝的に抵抗力が弱いので他の種類にくらべ病気になりやすく寿命も短い傾向にあります。昔は牝がほとんど出回りませんでしたが今では少しですが見かけるようになっています。寒さにも暑さにも弱いので空調のととのった室内で飼育するのが望ましいといえます。
ティディ・・・最近よく見かけるようになった種類で、ごわごわした短い縮れ毛に覆われたモルモットです。トリコロールを主としセルフカラーも見られます。
クレステッド・・・多くの特徴はイングリッシュと同じですが頭のてっぺんに一つのつむじがあります。ボンテンとも呼ばれ、セルフカラーが多く「ホワイトクレステッド」とよばれる頭頂部のつむじだけ白い個体もいます。
シェルティ・・・ペルビアンとにていますが顔面の毛が伸びず表情がよく見えます。その他はペルビアンと同じで、手入れには時間がかかります。
テクセル・・・縮れた長毛に覆われたゴージャスなモルモット。ペルビアン、シェルティが直毛なのに対しこちらは縮れ毛なので床材などが絡みやすく、ぬれるとなかなかかわかないので特別注意が必要です。
コロネット・・・長毛で、頭頂部につむじがある長毛版クレステッドとでもよぶべき種類がコロネットです。まだ日本には少なく見かけることも滅多にありません。
どの種類もその個体や生育環境により性格は様々ですが縮毛タイプのほうがなつきやすく、長毛は神経質また、イングリッシュ、アビシニアンは病気にかかりにくく長生きでスキニーは短命な傾向にあるといわれています。しかしどの種類のモルモットもかわいくてかけがいのないもの。あなたのベストパートナーとなるモルモットを選びましょう。
モルモットはげっし目テンジクネズミ科テンジクネズミ属の動物で、約3000年前に南米で家畜化された完全な家畜です。近い仲間としてはヤマアラシやカピバラ、ペットとしても飼育されているチンチラ、デグーなどがあります。ウサギは食性や飼育方法がにていますが分類的には遠くにあたります。大きさはだいたい1キログラム前後。雄の方が牝より大きくなる傾向にあります。ずんぐりした体型で頭が大きく足は短いので速く走れません。耳は大きくて立ち耳の個体と垂れ耳の個体がいます。性格は臆病で繊細、おとなしくかみついたりあばれたりすることは滅多にありません。そのため幼児のいる家庭にも適しています。元々集団生活をする動物なので社会性があり、時間をかけて馴らすとべったりとなつくようになります。また、「プイプイ」「キュイキュイ」とよく鳴き、音声でのコミュニケーションを飼い主と取ろうとします。寿命は5年から10年程度。食性は完全な草食で、繊維質を多く必要とする他、人間と同じようにビタミンCを体内で合成できないのでビタミンCを豊富に含んだ食事が必要になります。



新種のテディモルモット(熊のようなかわいい表情)
モルモットの飼育に必要なもの
・ケージ
・寝床(ペレット・牧草)
・餌入れ・ウォーターボトル
・おもちゃなど
ケージ
モルモットはウサギと違いジャンプ力がないので、ケージに30〜40cmの高さがあれば逃げ出すことはまずありません。金属製のゲージや水槽タイプのケージがおすすめです。衣装ケースなども利用できますが、梅雨時や夏場などは湿気や温度に気を付けてあげて下さい。引き出しタイプのケージは引き出しの隅から尿などがしみでることがありますので、掃除の面では楽かもしれませんが、あまりおすすめできません。ケージの底に金属製のアミがついているケージがありますが、必ず取ってあげて下さい。モルモットの足は非常に細いのでケージの網目に足を引っかけてしまい、爪が折れてしまったり最悪な場合足の骨が折れてしまうこともあります。

モルモットの部屋にあたるもの、それがケージです。たくさんの種類のケージが市販されていますので部屋の広さにあわせて選ぶとよいでしょう。レイアウトもしやすく、モルモットものびのびできますので、80×50センチ四方以上の広めのケージがおすすめです。少し小さめになりますが衣装ケースもよいケージになります。フェレットやチンチラ用のロフトなどがついているケージはモルモットには不向きです。床に金網やすのこがついている場合は取り外してしまいましょう。金網は足をひっかけ骨折したり、肢端皮膚炎の一因となります。新聞紙やペットシーツだと食べてしまう個体もいるので床には木材チップや木くずを圧縮した小動物用のトイレ砂をしきつめるとよいでしょう。モルモットは排泄物が多く、大人の雄は独特のにおいを放ちますが、木材チップはそれらのにおいを消してくれる効果もあります。針葉樹のチップはアレルギーの原因になるので、アスペンなど広葉樹のチップを選びましょう。ケージの中には小動物用の小屋、給水ボトル、餌入れなどを設置します。トイレを覚えた個体にはトイレもいれましょう。小屋は臆病なモルモットにとって安息のスペースになります。排泄 物を小屋の中ですることもありますので、床がない小屋のほうが清潔に保てます。給水ボトルはだいたい200〜500ミリリットル入りのものを。毎日ボトルを洗浄し、清潔にたもちましょう。なお、モルモットは回し車を回して運動したりするのはまれですので回し車は必要ありません。その代わりに毎日ケージからだして運動させてあげましょう。
床材
ケージの底にひくものは、ワラや木くずなどがおすすめです。干し草もいいのですが食べてしまうモルモットが多く、フンや尿のついた干し草まで食べてしまうことが多々ありますので、できれば避けたほうがいいでしょう。新聞紙も同様に食べてしまうモルモットが多いのでおすすめできません。ただしどんな床材でも食べてしまうモルモットがいます、そのような場合には、木製のスノコが良いでしょう。モルモットは結構汚しますので替えのスノコを何枚か用意してあげるといいでしょう。
巣箱
モルモツトは野生では自分達で掘った巣穴や他の動物の古巣などにすんでいます。ですからケージの中に巣箱など入れてあげると非常に落ち着きます。また円筒形の巣箱なども喜びますので、用意してあげるといいでしょう。


フード
モルモットは完全草食性動物です。野生のモルモットは主に野草の茎や根・木の皮などの食物繊維が豊富な食餌をとっています。飼育されているモルモット達の食餌もこの点に注意しながら、いろいろ用意してあげましょう。モルモットの内臓は非常にデリケートです古くなった餌や脂肪分の強い餌は下痢の原因になります。ただしモルモットは与えられた餌を一度に食べてしまう動物ではなく、少しづつ食べますので常時餌を置いてあげます。この際、餌にゴミや水が入ってしまったら速やかに新しい餌と替えてあげて下さい。ウサギ用のフードでモルモットを飼育することも可能ですが、モルモットは体内でビタミンCが作れない特殊な動物であり、他の草食性動物よりも盲腸が大きくて粗繊維の消化率が高く、またタンパク質やカリウムやマグネシウムなどの要求量も高いので、良質なモルモット専用フードで飼育するのがベストになります。モルモットの場合タンパク質なら18%以上粗繊維なら10%以上が理想です。ただしモルモットの年齢・健康状態によりこの数値は変わります。フードはペレットタイプフードと干し草を必ず一緒に与えましょう。干し草にはマメ科のアルファルファとイネ科のチモ
シーがあります。モルモットの場合先ほど述べたようにタンパク質の要求量が高いので、アルファルファをペレットタイプフードと一緒に与えるといいでしょう。ただし肥満気味や泌尿器系に疾患があったり年をとっているモルモットには、タンパク質とカロリーの低いイネ科のチモシーがおすすめです。
モルモットの食事の主体となるのはモルモット専用ペレット、そして乾燥牧草です。ウサギ用のペレットで代用する人もいますが、カルシウム含有量が多く、ビタミンCが不足しがちですのでさけた方が無難です。高品質のモルモットフードが市販されていますので、モルモットの年齢や好みに合わせて選んであげるとよいでしょう。一般に生後1年未満の子モルモットにはアルファルファ牧草がベースの栄養分に富むペレットを、生後1年以上の大人のモルモットにはチモシーベースのヘルシーなペレットを給餌するのがよいようです。その個体の体調にあわせ少しずつ切り替えていってあげましょう。アルファルファベースのフードは食いつきがいいのですが、ミネラル含有量が多すぎるため結石などの原因になりやすく、高カロリーなため肥満の原因にもなります。体をしっかりと作り終えたらチモシーベースのものにかえてあげてください。高温多湿の日本では、ペレットはすぐ湿気てしまい、モルモットに大切なビタミンCも失われがちです。開封したペレットは一ヶ月以内につかいきるようにし、冷暗所に保管しましょう。
乾燥牧草(以下牧草)もペレットと同じくモルモットにとって大切な食物です。チモシーというイネ科の草を乾燥させた牧草が主流ですが他にもアルファルファ、オーツヘイ、バミューダ、オーチャードなど様々な種類の牧草が販売されています。チモシーは毎日食べるだけ食べさせてかまいません。繊維質を摂取することにより胃腸の健康を助け、しっかり噛むことにより不正咬合を予防します。特に理由のない場合、ショートカットよりもロングカットの牧草を与えましょう。アルファルファはフードの場合と同じように栄養分に冨みすぎているので子モルモットへの給餌にとどめておき、大人にはおやつ程度にするのがよいようです。嗜好性が高いので闘病や妊娠、子育て期には活躍します。その他の牧草はチモシーを好まない場合や飽きてしまった場合、おやつとして与えるとよいでしょう。いずれの牧草も鮮度が高く、なるべく青々としているものを選んで購入するようにします。夏場や梅雨時などはかびやすいので脱酸素剤とともに密閉できる容器に入れ暗所に保管し早めに使い切るようにしましょう。
その他、栄養補助として、また副菜、おやつとして野菜、野草、果物などを与えましょう。小松菜、チンゲンサイ、パセリ、ピーマン、三つ葉などの野菜はビタミンC含有量も多くモルモットも喜んで食べます。ニンジン、キュウリはビタミンC破壊酵素が含まれているのであまり大量に与えるのは避けたほうがよいでしょう。また、水分を多く含む野菜は下痢などの原因になるのでごく少量にしましょう。果物も果糖が多く水分も多いのでおやつ程度にとどめておいた方がいいようです。

モルモット専用フードはビタミンCを強化して配合されていますが、熱や空気に弱いため、なるべく20℃以下の涼しい所に保管しましょう。また開封後は空気に触れるためタッパーなどの容器に小分けして移し替えて、密封して保存して早めに使用しましょう。スチール製の容器は使用してはいけません(ビタミンCが分解してしまいます)。実際に与える時のビタミン含有量は製造時の時より減っているはずですので、ビタミンC添加剤を別途与えることがいいでしょう。
モルモットのフードはビタミンC含有量が多いものを選ぶことが大切ですが、開封後は空気に触れるので、早く使用しないとビタミンCが損なわれてしまいます。1ヶ月以内で食べきれる分量のものを購入されることをおすすめします。またフードだけに頼らず、ビタミンC含有の多い果物や液体ビタミンで補充してあげてください。
モルモットは霊長類と同じように体内でビタミンCを合成することができません。そのため毎日の食事で経口摂取する必要があります。モルモットが必要とするビタミンC量は約20ミリグラム。闘病時や妊娠、成長過程ではより多く必要とします。モルモットフードにはあらかじめモルモットに必要なビタミンCが含まれていますが、ビタミンCは熱に弱く長期保存がきかないので輸送、保管途中でどうしても失われがちです。それを補うために、毎日新鮮な野菜などビタミンCを多く含む食品を与えましょう。また、モルモット専用のタブレット、水に混ぜるリキッドなどビタミンC製剤も販売されていますのでそれを利用するのもよい方法です。ビタミンCが不足すると抵抗力が落ち、病気になりやすくなる他、ひどい場合はビタミンC欠乏症(人間の壊血病にあたる)を発症し全身に障害が現れます。





エサ入れと給水ボトル
エサ入れはひっくり返しにくい重みのある陶器製やかじられても大丈夫なステンレス製がおすすめです。モルモットはかじってしまう習性があるので、プラスチック製や木製のエサ入れはあまり向きません。大きいサイズのエサ皿を選びますと、中に入ってしまったりトイレにしてしまう場合もあるので、モルモットの体より少し小さめのサイズを選びましょう。水は必ず給水ボトルを使用します。皿形の容器を使用するとひっくり返したり、ゴミやフンなどが入ってしまい衛生的によくありません。モルモットの水の飲み方はボトルの先を舐めて飲むのではなく、くわえて吸うようにして飲みますからボトル内が非常に汚れやすいので、コップ洗い用のブラシなどで常に洗って清潔にしておきましょう。

おもちゃなど
草食動物は基本的におもちゃで遊ぶ習慣はありませんが、前歯の伸びすぎを防ぐのとストレスを解消させるために、かじり木などいれてあげるといいでしょう。


副食、おやつについて
モルモットの場合良質な専用フードと干し草を与えていれば、栄養的には十分ですが、急激な環境変化や病中、病後あと飼い主さんとのコミュニケーションをとる手段として副食やおやつが有効な手段になることがあります。ただし気を付けなくてはいけないことは、副食やおやつは嗜好性が高いため与えすぎるとモルモットの健康を維持できなくなったり、主食を食べなくなる原因を作ってしまうこともあります。与え方としては一回の与える量と時間をきめて、管理してあげましょう。
与えても良い種子類
ヒエ、アワ、キビ、カナリーシード、アサノミ、大豆、落花生、えん麦、大麦、小麦、ふすまなど。これらは副食やおやつとして与えましょう、落花生の殻などにカビが発生した時は絶対に与えないでください。中毒を起こす可能性のあるアフラトキシンが発生するこどがあります。
与えても良い野菜や果物や野草類
にんじん、ブロッコリー、パセリ、白菜、キャベツ、カボチャ、ちんげん菜、かぶら菜、カリフラワー、りんご、メロン、イチゴ、バナナ、パイナップル等(ただし果物は糖分の含有率が高いので与える量は少な目に)タンポポの葉、オオバコ、ナズナ、ハコベ、クローバー等(野外で野草を採る時は農薬や殺虫剤のかかってないものを採りましょう)
日常の管理
モルモツトは飼い主さんが思っているよりも多飲、多食で排泄物の量も多くまた臭いもあります。掃除を怠ってしまうとすぐに臭ってくるのでまめにそうじをしてあげましょう。ケージの木製のスノコを敷いているのならよほどスノコが汚れていない限り、スノコを替える必要はありません。その下に引いているペットシーツや新聞紙は飼育している頭数にもよりますが、だいたい2〜3日に一度は替えてあげましょう。木くずやワラを使用している場合全部替えてしまうと、モルモットの臭いが消えてしまいモルモツトが不安になってしまうことがあります。この時は替える前の木くずやワラをほんの一掴み、そうじしたケージにいれてあげましょう。モルモットは安心します。
ケージの置き場所と温度管理
モルモットはとても臆病な動物で、ちょっとした物音や振動にもすぐ反応してしまいます。ですからケージの置き場所も人通りの激しい場所・テレビやステレオのそばは置かないようにしましょう。急激な温度変化にも弱く(特にベビー)春先などの昼と夜の温度差が10度以上ある場合は、ヒーターやエアコンなどを使い温度を一定に保てるようにします。温度管理もモルモットを飼育する上でとても大事な事なのですが、その動物に合った理想温度があります。モルモットの場合理想温度は18 〜24℃ 理想湿度40〜70%です。モルモットは比較的暑さに強く寒さに弱い動物です。野外で飼育も可能ですがこの場合夏場なら直射日光があたらず、風通しがいい場所を必ず選んであげます、雨などが入りこまないようにすることも忘れてはいけません。冬場は寒さに弱い動物なので、できるだけ屋内で飼育するほうがいいのですが、無理な場合小屋の中に巣箱を入れて床材をたっぷりいれてあげ、すきま風が入らないように気を付けます。後もう一つ忘れていけないのが、他の動物との相性です。モルモットは最初に述べたようにとても臆病な動物であり、野生では補食される立場にあります。ですから犬や猫そしてフェレットなどの肉食動物は同じ空間で飼うだけでも、モルモットにストレスを与えていることがあります。なるべく離れた空間で飼育してあげるのが理想なのですが、無理な場合は日頃の健康管理を特に気をつけてあげましょう。ウサギやハムスターや小鳥などは比較的モルモットと仲良くできますが、すべてのモルモットにあてはまることではないので、飼い主さんがその動物との相性をよく観察してあげることが大切です。
シャンプー&ブラッシング
モルモットは水が苦手なため基本的にシャンプーは必要ありません。ただしなんらかの病気で下腹部が汚れてしまい衛生的に良くない場合や寄生虫がついてしまった場合はシャンプーをしてあげます。モルモットは皮膚がデリケートなので人間用や犬猫用のシャンプーを使用すると、皮膚疾患を起こす可能性がありますので必ず小動物専用シャンプーを使用します。洗う時はなるべく短時間でモルモットにストレスをかけないようにして、優しく声をかけながら洗ってあげましょう。部分洗いですむ時は無理に全身を洗う必要はまったくありません。むしろそのことが原因で体調を崩してしまうモルモットもいます。
ブラッシングはモルモットが子供のうちから少しずつならすとよいでしょう。大人になってからいきなり始めるとモルモツトは非常に怖がり、ブラッシングの際暴れたり逃げ込んでしまい不必要なストレスを与えたり、最悪な場合人間嫌いになってしまうこともあるので注意してあげましょう。使用するブラシは毛足の長いタイプのモルモットでしたら、コーム(金属製のくし)がおすすめです。毛並みに沿わせてゆっくりといていきます、毛足の短いモルモットにはラバーブラシ(ゴム製のブラシ)やスリッカーブラシ(細い針がねがいっぱいついたブラシ)がおすすめです。ただし毛足が短いモルモットの場合力を入れてといてしまうと、皮膚を痛めてしまう原因になりますので、優しくといてあげましょう。

トイレのしつけ
モルモットはハムスターやウサギに比べるとトイレのしつけが難しく、ケージの隅でする習慣がほとんどありません。しかしモルモットの尿がしみ込んだ床材をトイレの場所に置いてあげ、何度かモルモットに場所を教えます。もし他の場所でしてしまった時は、必ずその場所をよく拭いて臭いをのこさないようにしましょう。
繁殖について・・・
モルモットの繁殖は比較的簡単でよく増えます。だからといって無闇な繁殖は母親に大きな負担を与えるだけでなく、生まれた子供達の将来にも関わっていきます。飼い主さんはそのことをよく考えて繁殖に臨まなくてはいけません。
オスは生まれて60日メスは生まれて45日ぐらいで繁殖可能になります。メスの場合生後7〜8ヶ月以降に最初の交配を行うと、骨盤がかたまってしまいひどい難産になり、母体に危険がともなうので、最初の交配は最高でも生後6ヶ月以内に行います。生後1年以上たったメスのモルモットは絶対に繁殖はさせないでください。モルモットは季節に関係なくいつでも繁殖することが可能です。メスのモルモット発情周期は16〜19日間隔でおきメスは発情期が来ると膣が開口しオスを受け入れれますが、発情期以外になりますと、膣が閉口しオスを受け入れることができません。発情期以外の時にオスが来ると、メスはオスを後ろ足で蹴飛ばしたり噛みついたりします。モルモットの発情期間は4〜17時間くらいで、この間に交尾が行われると妊娠します。モルモットの交尾の確認は簡単で、膣栓という白い「ろう」で、できたような小さな固まりがケージの中に落ちていたら交尾は成功しています。これは交尾の時にオスが出す分泌物で精子ではありません。これを出すことにより膣に栓をして他のオスと交尾をしても妊娠ができないようになっています。
モルモットの妊娠期間は60〜80日ぐらいです。メスは出産が近づくと巣作りを始めます。(中には巣作りをしないモルモットもいます。)もしこの時メスがオスを追いかけたり、いじめる様子があればすぐに分けてあげましょう。そのまま放っておくとメスが神経質になってしまい、育児放棄の原因になってしまったりオスに怪我をさせてしまいます。妊娠中や出産中のモルモットは、通常の時よりもタンパク質が多く必要なので、アルファルファやプレーリーポップ(プレーリードックのベビー用補助食)など与えます。カルシウムやビタミンも妊娠中は不足しがちなので、カルシウムパウダーなどをエサに混ぜたり、モルモット用のビタミン(バイタゾール)を水にまぜて与えたりします。


ペビーが生まれたら・・・
モルモットは妊娠後期になると急に体重が増え、体型も洋なしの様になってきます。出産は主に夕方〜深夜が多く、大体一度の出産で1〜6匹生みますが平均は2〜4匹です。メスの乳首は左右対称に1対、後ろ足の付け根部分にあります。モルモットは出産後10時間で排卵が始まり妊娠することが可能です(後分娩発情)これはメスにとってはとても大きな負担になります。出産直後にケージの中にオスがいるのならば必ず、はなしてあげましょう。生まれてきたベビーの体重は100g前後もあり、すでに目も開き体毛も生え揃っていて永久歯もちゃんとはえています。生後1時間〜2時間で柔らかい餌を食べ始め、だいたい10日ぐらい母親の母乳を飲んですごします、ベビーのうちは非常に寒さに弱いため、よく兄弟同士でかたまって体温が下がらないようにしています。2週間ぐらいでベビーは離乳し、人間が育てることも可能ですが、やはり最低でも1ヶ月は母親の側に置いてあげましょう。