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どんな予防接種をする必要がありますか?

ジステンパーワクチン

 ジステンパーの予防接種はフェレットをこの病気から守るためにも必要です。ジステンパー症の犬(または他のフェレット)から感染すると致命的になりかねません。

 ワクチンの種類については様々な意見がありますが、犬用のワクチンを代用しています。鶏胚由来弱毒生ワクチン(京都微研キャナイン6種混合)がフェレットに一番よくよく使われております。副作用等のトラブルも一番少ない京都微研キャナイン3種混合はメーカーの製造終了になっています。ファイザー製薬・レスカミューンDA2Pというワクチンは副作用例も報告されていますが、副作用発生率は少なく、フェレットへの使用する病院も多いです。共立商事・デュラミューンというワクチンも使用されたりしますがが副作用例も多く使用を中止する獣医さんも増えています。フェレットについてよく学んでいる獣医さんのもとで、その指示を受けて接種することが一番よいでしょう。アメリカではフェレット専用のワクチン(フェルバックやフロムD)も存在しますが、残念ながら日本では合法的な輸入が認められていません。

 接種時期は生後1年以内に2〜3回、間隔を決めて接種し、その後1年おきに接種します。マーシャルフェレットは第1期接種済みです(接種日は証明書に記入されています)ので第2期を獣医さんのもとでおこないます。第1期の免疫が切れる前に接種したほうがよいので、購入後はなるべく早目(生後3ヶ月以内)に獣医さんのもとで接種したほうがよいでしょう。予防接種費用は6000〜8000円程度です。ただし購入した日や翌日は環境の変化によるストレスや体力低下があるかもしれないので、数日は落ちつかせてベストコンディションの状態の日に接種することが望ましいでしょう。風邪や具合の悪いときは接種日を変更することも考えてあげましょう。

 もしあなたの購入したフェレットが第1期予防接種済みでなければ、なるべく早く接種させてあげてください。そして間隔を3週間開けて、ワクチン接種を2回は受けなければなりません。その後、毎年接種を受けることになります。初年度のワクチン接種は2回が通常ですが、抗体がしっかりつくように、計3回の接種プログラムを推奨する獣医さんも増えてきました。それでもごくまれに、ワクチン接種しても抗体がしっかりつかない体質というフェレットも存在します。心配なら抗体検査もできるでしょう。ワクチンを打ったからといって、犬や他のフェレットと無理に接触させたり、不衛生な公園等への出入りはなるべく慎むようにしましょう。

【初年度のワクチン接種回数について】

ほとんどのフェレットは、繁殖場で生まれて90日目に第1期予防接種を接種されて120日目くらいに日本へ輸入されてきます。マーシャルフェレットは「ミンクバック」というワクチンが接種されます。そして生後180日(生後3ヶ月)までに第2期を日本で接種します。これを追加接種といいます。1期ではまだ母胎免疫の関係で抗体がつきにくいので2期予防接種でしっかり抗体をつけます。ショップですでに2期をすませてある場合もありますので購入時には確認をしておくといいでしょう。

さらに2期接種後の1ヶ月後に3期予防接種をすることを推奨する獣医さんもいます。これはまれに2期だけでは抗体がつきにくい体質の子があり、しっかり確実に抗体をつけるならば初年度に3期までの接種プログラムがおすすめです。たいていは2期までの接種でほとんどの子が抗体がついて、次回は翌年でも大丈夫なのですが、複数飼育の方、他のフェレットや犬と接触する可能性がある方、フェレットのイベントへ参加する可能性がある方は3期も接種しておいたほうがいいでしょう。

初年度の接種がおわれば、最終接種日から起算して年に1回づつ、毎年接種します。初年度の最終接種が3月なら、次年度は翌年の3月となります。忘れずに毎年接種しましょう。

 他の動物と同様に、フェレットは時にワクチン接種に対して有害なアレルギー反応をおこすことがあります。ワクチンに含まれる蛋白質に反応する場合とウイルスに反応する場合の2種類があります。接種後30分くらいで発熱、嘔吐、下痢、けいれん、吐血等をおこすことがあります。反応性貧血をおこすと歯茎が白くなります。副作用が数時間後という例もあります。これはジステンパー感染ではありません。獣医さんによる応急処置が必要です。このアレルギーは措置が早ければ回復しますがベビーの場合は命取りになることもあります。反応が起きることはごくまれなことですが、どのワクチンを打っても起こりうることです。もし、反応が生じた場合に備えて、ワクチンの後、1時間かそのぐらい獣医さんの所にいた方がいいかもしれません。アレルギーが出てしまった場合は抗アレルギー剤の投与で快復しますが、その場合はワクチンの効果もなくなってしまうので対処療法で治療する場合もあります。

 ごくまれに、ワクチン接種でジステンパーを発症させてしまう事故例もあります。これは弱毒化したジステンパーウイルスを体内に入れて免疫をつけさせるものなので、免疫力が弱いフェレットや体調不良で体力が落ちている場合、ワクチンを過剰投与した場合などで感染してしまいます。これは不運としかいいようがありません。接種後の潜伏期間を経過してから、独特な症状をだしていきます。ワクチン接種量は犬の接種量に対して、3ヶ月未満のベビーフェレットで1/3分量、アダルトのフェレットで1/2分量が一般的です。

 ワクチン接種については、残念ながら100% 安全といえないのが現状です。ワクチンの種類についてもさまざまな意見があり賛否両論分かれていますが、どんなワクチンでも弱めたウイルスを体内に入れて抗体をつくるわけですからそれなりのリスクがともなわざるをえません。フェレットをジステンパー感染から守ろうとして接種していただける獣医さんと信頼関係を築くことが大切かと思います。より安全性の高いフェレット専用ワクチンが輸入できるようになることを期待したいところです。

 日本ではフェレットに対するワクチンを国が薬事公認しておりません。アメリカではフェレット専用ワクチンがありますが、弱毒性が弱く、副作用の出るケースがまま見られるようです。従って、現実的には、日本では犬ディステンパーワクチンを接種しているのが現状です。犬ディステンパーワクチン単独ワクチンがない為、私は、最も副作用の少ない、犬3種を接種しております。

 【キャナイン−3】は鶏腎細胞由来の弱毒犬ジステンパーウイルスと豚腎細胞由来の弱毒犬アデノウイルス(2型)との混合ワクチンで、フェレットはアデノウイルスに感受性がないので関係ないと思いますが、先述の通り犬ディステンパーワクチン単独ワクチンがない為、犬3種が良いと思います。犬パルボにも感受性がないので、5種は個人的に推奨しておりません(副作用の心配:犬ディステンパーが入っていれば、犬5種でも良いと言うなら、犬7種でも8種でも良いと・・・そう思わないので)。

 【レスカミュ−ン】は犬腎細胞由来の弱毒犬ディステンパーウイルス・犬腎細胞由来の弱毒犬アデノウイルス(2型)と犬腎細胞由来弱毒犬パラインフルエンザウイルスとの混合ワクチンです。これも、歴史があり、良いのですが、犬腎細胞由来の弱毒犬ディステンパーウイルスと言うのが、個人的に気になっています。

 何ら化学的根拠は無いのですが、【キャナイン−3】がベストと勝手に思わせて頂いております。ちなみに、今のところ【キャナイン−3】で、翌日軟便・微熱位で、大きな問題は出ていません。

 
ネイチャー・アニマル・ホスピタル
玉川清司院長

−−補足説明「イヌジステンパー」−−

 イヌジステンパーの症状は急性の死から慢性的な症状までさまざまです。目の感染症(目やに)から始まり、あごや唇、おなかの皮疹、足の肉球(ハードパッド)が認められます。下痢、嘔吐、重度の嗜眠といった症状もみられます。そして発作やけいれんをおこして昏睡につながります。潜伏期間は1週間から3週間です。予防接種後すぐに発症するということはめったにありません。予防接種後1ヶ月過ぎて異常がなければ安心できます。皮膚症状の伴わないジステンパーも少ないながら症例報告されています。

 フェレットがこのウイルスに感染させられると致死率100 %といわれています。野良犬や感染された動物、それらの徘徊する公園や不潔なペットショップ、動物病院内、フェレットのイベントなどが感染源となります。さらにはこのウイルスは感染物質と接触した靴や服の上でさえ長時間生き続けることができるので、外来者が感染源になることっだって考えられます。蚊や空気中のウイルス感染もまれにあります。日本でも劣悪な犬の繁殖場からジステンパー感染した犬がいまだに出たりしており、フェレットへの2次感染も増えています。

 ジステンパーには治療法がありません。その悲惨な姿をみると安楽死が最も親切な解決法とも思えてきます。なぜなら、発病以降の経過は長くそして痛みをともなう道のりだからです。予防は、ジステンパーワクチンの接種によってのみできます。ワクチン接種は「2年免疫効果がある」という説がありますがこれはとんでもない間違いです。ワクチンによる副作用や発症の危険性もありますが、大切なフェレットをどう守るかよく検討してみてください。

 予防接種をうけさせないという選択肢もありますが、その場合はくれぐれも慎重になさってください。フェレットはもちろんのこと、飼い主さん自身もペットショップや動物病院、犬の繁殖場、動物関係のイベント等への出入りを慎むべきです。飼い主さんがウイルスの仲介となって、自分のフェレットに感染させたり、まわりのフェレットや犬に感染させたりする可能性があるからです。もし、ワクチン接種をしていないフェレットがジステンパーの症状を発したら、いきなり動物病院へ連れ込んではいけません。病院の待合所で他の犬やフェレットに感染させてしまうからです。必ず電話でジステンパーの疑いがあることを告げて病院の指示どおりに来院してください。たいていは裏口からはいることになります。

 犬のディステンパー感染を検査するために便利な簡易キットが動物病院で使用されています。犬の感染については95%以上の正解率で優秀な製品ですが、フェレットには有効ではないようです。陰性にもかかわらず陽性と誤表示されるケースがたくさん報告されています。これはフェレットのワクチン接種は弱毒化生ウイルスワクチンによって行われるため、検査で陽性と出てしまうからです。ワクチンをまったくしていないフェレットには検査キットでの判断は有効ですが、ワクチンをしているフェレットは簡易キットだけで判断しないで、外部機関の病理検査を動物病院を通じておこなってもらい、判断をしてもらうようにしましょう。

 ジステンパーの類似症状にインフルエンザやウイルス性風邪があります。目やに、濁った鼻水、皮疹、下痢、嘔吐、嗜眠、発作、けいれんなどジステンパーによく似ています。ハードパッドはおこしません。動物病院でもまれに誤診されやすいので注意しましょう。

チェックマンCDV簡易検査キット

  
 ジステンパー感染のフェレット(左)とハードパット(左)

狂犬病ワクチン

 毎年1回の予防接種です。犬に使われるのと同じワクチン(キルドワクチン)が使われます。もしあなたのフェレットが狂犬病の動物に咬まれたり蚊による感染を受けても、狂犬病に感染することを防ぎます。しかしこの狂犬病ワクチンについてはいまだに賛否両論があります。実際、日本ではこの接種をされる方はほとんどいません。アメリカの多くの州では、フェレットに対する狂犬病ワクチン接種を認めていないそうです。獣医さんと相談して判断をしてください。もしあなたが海外に住んでいて狂犬病の予防接種が義務づけられている場合や日本に連れて帰国しようとする場合は、獣医師や地元の日本大使館によく相談して接種してください。


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