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顎の下にこぶのような腫れができてきた、血液検査の結果リンパ救の増加、白血病類似症候群と診断された場合、リンパ肉腫(癌)の疑いがあります。血便や毛細血管から出血しやすく、血がとまりにくい等白血病に似た症状を併発することもあります。めったにおこさない病気ですが、アメリカでは増えています。慢性のリンパ腫は高齢病ともいわれて、高齢のフェレットにおきやすいです。慢性のリンパ腫は早期発見と治療を心がけるようにしましょう。適切な治療で快復する例は多いです。
若齢のフェレットで急性発病することがあります。2才以下の若いフェレットに発症するのが特徴です。いままでは遺伝性で特定の繁殖場におきると言われていましたが、いまは繁殖場に関係なく、100匹に1匹くらいでフェレットやイタチ科の動物におきる病気と言われています。感染性ウイルスが原因である説もありますが定かではありません(現在の研究では否定されています。)。この病気は、血液数値が異常であってもフェレットが元気で外見的に変化がない場合もあれば、リンパ節が腫れたり、タール便が出たりする外見的変化がある場合もあります。3ヶ月未満ベビーは発症すればすぐに死んでしまいますが、それ以降は早期治療で長生きできる場合もあります。決まった原因や予防はなく運命的な確率(人間の小児がんの発生に近い)の問題だと言われています。
(参考資料)リンパ肉腫最新情報
(参考資料)解剖手術による病理組織
(参考資料)リンパ腫の治療例(外部リンク)
先天性の肝機能障害の場合はベビー時期に死亡してしまいやすいので、通常は一過性の場合が多いです。食欲不振が続いた場合や栄養不良の場合に数値があがる傾向があります。環境の変化やエサの選別に注意してください。急に複数飼育にした場合、エサの食べる量に気をつけましょう。エサは動物性タンパク質が豊富なフェレットフードを与えてください。また数値が高いときはダックスープやフェレットバイトで栄養を摂取させてください。
下痢や嘔吐を伴う場合には中毒性を疑う必要もあります。毒性のあるものを囓ってしまったりしていないか確認します。また毒虫にさされていないかも確認します。肝臓機能検査値の異常はリンパ腫、インスリノーマ、ウイルス感染、誤食、長期の下痢でも起こります。
慢性の肝機機能障害は遺伝性や薬の投与の影響、内臓疾患によるダメージも考えられます。肝機能の働きをよくする治療が必要です。
下記の「食欲がなくなった」も参照してください。
再生不良性貧血は病名ではなく、症状です。貧血があり、造血されない状態で、腎不全・腫瘍等による骨髄抑制でおこります。HCT(PCV)%が低く、再生がない(血液をニューメチレンブルー染色し、顕微鏡で赤血球の普段ない核や細胞の高染色性でみます:網状球、有核赤血球)。網状球は0〜0.5%が正常です。貧血無い場合は造血0%でも正常です。貧血あり、造血無い場合は異常です。
長期の下痢・食欲不振でも貧血症状をおこしますします。リンパ腫でもおこします。
生後6ヶ月未満においてまれに若年性リンパ腫を発症する子もおり、貧血の症状が顕著に現れます。短命で亡くなるケースもあります。
治療はエリスロポエチンという造血を促すホルモン注射と輸血です。免疫増強性サプリメントと食欲や体重に問題あれば強制給餌も必要です。
フェレットは高温に弱い動物です。フェレットを(他のペットと同様)暑い車の中や締め切った暑い部屋に決して残してはいけません。もし屋外で飼っているなら、夏場は確実に日陰をつくりたくさんの水を必ず与えてなければいけません。日陰と冷たい水がなければ27℃程度の温度でも命に関わることがあります。
熱さの中でフェレットは、まずハアハアいって喘ぎ、次に力が抜け、意識を失います。
車の中に放置されたり窓際で温度が急上昇した場合には、急性日射病になることがあります。痰状の嘔吐物や吐血、下痢、痙攣、ショック死をおこしやすいです。
まず最初にやるべきことは、暑い場所からフェレットを連れだし、ゆっくりと体温をさげ始めることです。冷水が最も適しています(水で濡らしたタオルで体を包んであげてください。そして数分ごとにタオルを水で濡らします)。しかし冷たすぎてはいけません。なぜならフェレットの体温が必要以上に低下するからです。フェレットは体温の低下を止めることができません。飲ませることができる物は何でも飲ましていいのですが、意識がないときは飲ませてはいけません。
予防の一番いい方法はエアコンで涼しく保つことです。エアコンが壊れたり、停電時には、氷の入ったプラスチックの瓶をタオルで覆うのも方法です。濡れたタオルでケージを覆い、水の入ったバケツを上において、ぼろ切れの一方をバケツの中に浸し、もう一方をバケツの脇にたらしてタオルの上にかかるようにします。ぼろ切れは芯の役を果たし、タオルを常に濡らし、蒸散によってケージは涼しく保たれます。市販のペット用クーラーマットも便利です。扇風機は汗のついた皮膚の体感温度を気化熱でさげるというものなので、動物にはあまり有効ではありません。エアコンで室温をさげるほうが効果が高いです。
涼しい場所から急激に暑い場所へ移動したり、温度が急激に上昇したりした場合、過度のストレスが内蔵にかかることがあります。血便、粘液便、食欲不振、脱水症状を伴ったりします。水分補給や点滴、腸の粘膜を保護するお薬を与えます。また一時的な絶食(水分は必ず補給する)や流動食に変えて治療します。よく熱中症は感染症と間違いやすいですので気をつけてきちんとした対処をするようにしましょう。
夏の暑い時期はフェレットの環境に十分な配慮をして健康を守ってあげてください。
(参考資料)「フェレット夏対策」
食欲不振にはいろいろな原因が考えられます。水が適度に与えられないので喉が乾いて食べられない、エサの変化、ストレスや運動不足、風邪等病気が考えられます。ほかの症状をよく見て判断してください。また、毛の生え替わり時期には一時的に食欲がなくなり、体重減少がよくみられます。この場合は生え替わりが終わる頃にはもとの食欲にもどります(ただし、毛が腸内にたまってしまっている場合は毛玉除去剤を与える必要があります)。
良質のフェレットフードにはビタミンEが含まれており、欠乏することはまずありませんが、欠乏すると食欲不振、溶血性貧血がおきやすくなります。
肝臓疾患で食欲が減退することがあります。黄疸が同時にみられることも多いです。原因は成長期に動物性の高タンパク食事を与えなかったことが多いようです。良質の動物性タンパクの食事を与えなかったことで、貧血や免疫力低下(白血球の減少)の症状をおこすこともあります。肝臓疾患は消化が良く、また高タンパクで低脂肪が基本になります。ダックスープも併用してもいいでしょう。高脂肪の食事は肝臓に大きな負担がかかりますので避けるようにしましょう。肝臓疾患は体温維持が難しいですので、ヒーターや湯たんぽで保温が必要になります。肝臓疾患は肝炎のような感染性ではないので他のフェレットとの接触は心配はいらないでしょう。フェレットの食事には十分に注意してください。
(参考資料)「フェレット栄養学」
もし具合が悪いならば、フェレットフードをぬるま湯でふやかしたものをあげるのがよいでしょう。補助栄養剤(フェレットバイト)で栄養補給をしてあげることも有効な方法です。与える量は注意書きをよく読んで与えてください。まったく食事をとらなくなった場合は弱って死んでしまうことがありますので、無理にでも栄養剤を与えてすぐに獣医さんに診断してもらってください。病気療養中で食欲のないフェレットにはダックスープ で食事を与えるのもたいへん有効です。
ベビーの飼育で初心者がよくやってしまう失敗があります。ふやかしたエサを作るときに、熱いお湯でふやかして与えてしまい、フェレットが口の中をやけどしてしまうケースです。学習するので次にフードを与えても危険を感じて食べようとしなくなります。また食べるときに口に痛みを感じて普通に食べられなくなります。早めに獣医さんにみせてください。
強制給餌や薬剤投与は針なし注射器やほ乳瓶を犬歯の後ろに差し込んで流し込みます
幼少のフェレットの場合、生まれつき虚弱で脾臓肥大と診断された場合は、先天性の遺伝疾患が考えられます。血管異常が原因です。そうでなく、いままで元気だったフェレットが突然、衰弱して、脾臓肥大と診断された場合は、ジステンパーやインフルエンザ等の感染、中毒性物質の飲み込み等が考えられます。脾臓以外の検査が必要です。
先天性に腎臓に障害がある子が10000匹に1匹の割合で生まれます。片方の腎臓が少しづつ肥大していき、生後2-3ヶ月で大きく腫れてきます。同時に尿管が閉塞して尿が排泄されずにお腹に溜まってきます。生後2-3ヶ月で片方のお腹が膨らんでくるときにはこの病気を疑います。エコー検査ですぐにわかります。普通はもう片方の腎臓が正常に働いているので急性腎不全を起こすことは少ないですが、手術で腫れているほうの腎臓と尿管を切除する必要があります。切除するともう片方の腎臓だけで普通の生活ができます。放置するとお腹の溜まった尿で破裂して死亡することがあるため、早めの検査が重要です。
左からお腹が膨らんでいる様子、手術中、摘出した腎臓と尿管(中に尿溜まっている)、術後がとても元気になりました
ケージの網やお部屋のどこかで、爪を挟んでしまうと爪が抜けて(抜けかけて)出血することがあります。清潔なティッシュペーパーで血が出ているところを、はさんでつまみ、1分くらいつまんだままにして止血してください。もし止まらなければ、10秒休んで(押さえないで)、また1分押さえます。これを止まるまで繰り返してください。10回やっても止まらないときは獣医さんに、止血剤をつけてもらい血をとめてもらいます。消毒もしてもらいます。獣医さんにどうしても行けないときは、薬局でイソジン外用薬(うがい薬ではありません)を購入して、傷につけて圧迫します。
止まったらゆっくり休ませてください。怪我した場所を探して、そこでまた怪我をしないように工夫してください。爪はたいていまた生えてくるので心配はないです。
爪の怪我は多いので、環境の安全対策と爪切りが大切です
肺と胸壁との間で血液が溜まる症状です。犬にもおきますし、フェレットにも過去にいくつか症例があります。貧血の症状がはげしく、呼吸が困難、チアノーゼ反応がおき、レントゲンやエコーをとると胸部に血がたまっている状態になります。若いフェレットの場合、胸腺が成長についていけず裂断をおこして内出血となります。また組織球肉腫でもおきます。高齢のフェレットは胸腺の老化によるものです。事故や圧迫などの外傷でおきることもあります。まれな偶発的病気です。胸に溜まった血液をぬいて輸血をし、止血剤効果のある注射をします。数日で亡くなることがほとんどですが若いフェレットは完治する場合もあります。
デング熱について いつも専門的なアドバイスをいただいております、東京の動物病院の院長様からデング熱の情報をいただきました。ご参考になれば幸いです。デング熱は、確率は低いようですが犬猫にも感染します。ほとんど症状はなく、ウイルス保有者となるようです。犬猫から人への感染は報告ありませんが、感染した犬猫の血を吸った蚊から感染するかしないかの確たる報告もありませんので、飼い主が蚊の駆除や防衛することは必要です。ちなみにフィラリアもレアなケースですが人に移ることがありす。フィラリア予防薬はデング熱のウイルスを予防する効果はありません。 ウイルスを保有する蚊(ヒトスジシマカ)は動物よりも人間の血を好む傾向にあります。パニックになる必要はありません。 フェレット、チンチラ、プレーリードッグ、ハリネズミ、モモンガ、うさぎ、モルモットなどの小動物に関しては、まだ報告はありませんが、確率の低い犬猫にくらべてさらに感染する確率は低いと思われます。犬や外猫のように、外へ出る機会が少なく、室内飼育がほとんどなので、室内に蚊がはいらない対策でじゅうぶん防衛できると思います。 蚊が活動する10月末までは念のため気をつけるようにしましょう。いい気候だからといってフェレットを野外に散歩につれて出かけるのは避けましょう。猫は室内飼育をしましょう。犬やミニブタのお散歩は、湿地や蚊の多い場所を避け、首輪にぶらさげる動物用蚊除けグッズの活用もおすすめです。 室内で使用する市販の蚊取りグッズ、蚊除けグッズは、人間の幼児や哺乳動物には無害なものがほとんどですので、心配はありませんが、取扱い説明書を読んでから、利用しましょう。臭いの少ないもののほうが動物には不快にはならないようです。ただし体に吹きかける人間用の虫除けスプレーのものは、小動物には使用しないほうがいいと思います。 人間用の虫除けスプレーの成分は「ディート」という化学物質です。このディートを一番含むものが虫除けスプレーとしての効果が高いようです。「ムシペール」(池田模範堂)の商品が人間が使用するとすれば、ディートを多く含んだ商品なので一番おすすめです。犬用の虫除けスプレーも市販されていますが、自然成分がメインですので、人間用に比べて効果は低い傾向があります。ただし散歩する犬にとって、何もしないよりは、犬用虫除けスプレーはしたほうがいいかと思います。 もし飼い主さんが公園等で蚊に刺され、感染してしまった場合、ペットと一緒の部屋に蚊がこないような対策をして、早めの治療をしてください。ペットの動物が感染していないか心配な場合は動物病院で検査をしてもらえます。動物たちは感染しても無症状なので、検査をしないとわかりません。 動物への感染率は低く、地域性もあり、季節限定なので、そんなに心配はいりませんが、蚊の対策は、すべての生き物の健康のために、普段から行っているといいと思います。 情報提供:SBSコーポレーション |