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もし春にこの症状があれば発情していることが考えられます。不妊手術のしていない場合や手術の不完全が原因です。ベビー時期では性成熟していないので発情することはありませんが、性成熟期(誕生後4〜8ヶ月)後の春(3〜7月)に症状を発症します。もし2才以上のフェレットやこの時期以外での発症の場合は、副腎腫瘍(癌)も考えられます。
この発情は不妊手術のしていないメスの独特の病気(エストラス)です。この状態では交尾をさせず、ほっておけば死亡することもあります。
他にみられる症状には、全体的な抑鬱、後肢の脱力、食欲の突然の消失などがあげられます。さらに、全身の著しい脱毛や禿も起こることがあります。
病状が進行する前に獣医さんのところへいく必要があります。オスと交尾させるか、ホルモン分泌を抑える注射で症状を抑えることができます。交配させないならば、不妊手術を早期に行うことをおすすめします。進行が進んでしなっている場合は治療の方法はありません。
予防法は、不妊手術のしていないフェレットは6カ月齢までに避妊手術を受けさせることです。
この貧血は再生不良性貧血と呼ばれ、無気力、食欲不振、虚弱、歯茎が白っぽくなる、全身脱毛、黒色タール便、全身の小さな出血斑といった症状も伴います。貧血が進んでしまったときは、シストレリンやヒト繊毛性ゴナドトロピンを注射すると、一時的にメスの発情を抑えることができますので、不妊手術をおこうまでに体力を回復させます。また必要に応じて輸血をしなければいけないこともあります。
(参考)不妊・去勢手術をする必要がありますか?
(参考)皮膚科の症状−抜け毛−副腎腫瘍補足説明
(参考資料)卵巣摘出手術
臭腺除去手術のしていないフェレットにみられる現象です。肛門から異常に濃厚な肛門腺分泌物がでて、肛門の周囲に排液する穴がみられ、フェレットがまわりをしきりになめるようになります。この治療は臭腺の外科的切除によります。あるいは去勢手術がしていないフェレットも強烈な臭いをだします。
もし臭腺除去手術がすんでいて、その臭いが強烈なものでないならば病気ではないでしょう。体臭が強くなる原因としてはエサの変化(フェレットフードは体臭を抑えます)が原因と考えられます。月に2回程度のシャンプー(専用を使用)も臭いを軽減するのに役に立ちます。
尿石症が考えられます。原因は完全には解明されていませんが、食事が大きな問題となっています。それからおそらく潜在的な細菌(ブドウ球菌)や遺伝性の素因も尿中症を誘因している可能性もあります。尿中の血液、排尿困難(排尿の時に鳴くかもしれない)、尿中に排泄される”砂粒状”物質、最も重篤な例では尿管が完全に閉塞していて、尿が全く出なくなります。そして抑鬱、昏睡、死が起きます(尿毒症)。初期の状態では性器が赤く腫れたり、濡れている感じになることもあります。早めに治療を受けるようにします。早期治療で完治する病気です。
治療は石の大きさにより変わります。外科手術が示唆されるかもしれませんし、特別な食餌にかえることにより、この問題は解決されるかもしれません。
アメリカの臨床データによると、良質の獣肉が主成分のドライフードを主食にしているフェレットは尿中症の発生がきわめて少なく、大豆やとうもろこし等を主成分(植物性蛋白中心)としたフードやドッグフードを主食にしているフェレットに発生が多いことが報告されています。低蛋白質(あるいは植物由来の蛋白質も)であるフードを与え続けると、尿がアルカリに傾き、リン酸アンモニウム・マグネシウムなどの尿路結石を引きおこす原因になります。良質の獣肉成分フードを与えられているフェレットの尿のPhは平均6.0(一般平均6.5-7.5)で、この尿が石を溶解させる役目をしていると考えられています。またフードの灰分は7%以下が理想です。多すぎると尿路結石の原因にもなります。
フードをいつでも食べられる状態でいつも満腹状態が原因で、尿中PHがアルカリ度に近くなり、尿中症をひきおこすという説もありますが、これについては疑問視されています。フェレットは本来必要量しか食べないことが多く、食べ過ぎたりはしないことが多いです。もしフェレットがいつまでもダラダラとフードを食べ続けるのなら肥満防止のためにも、エサの時間コントロールをしたほうがいいかもしれません。また、ビタミン剤の過剰摂取によって尿の中にストラバイト結晶できることがありますので、ビタミン剤は容量用法を守って与えすぎないようにしましょう。
幼少期のフェレットに固いフードを食べさせた場合や固形異物を排泄したときによく起きます。とくにベビーは腸や肛門が発育しきっていないため健康な子でもたまに起こします。消化不良の状態で排泄するので、排泄に負担がかかり肛門が腫れるのです。大人のフェレットでも下痢が続いた場合に同様の症状を示すことがあります。生後3ヶ月くらいまでは、水でふやかしたエサをあげることが予防になります。症状は軽い腫れから脱肛の状態まで様々です。軽度の腫れはすぐに戻ることがありますがひどく腫れてしまったら、肛門をむやみに触らず、動物病院へ行きます。ほとんど簡単な処置(ステロイド塗布や軽縫合)ですぐに治るものです。
臭腺除去手術後のベビー・フェレットの場合で、肛門部分を自分で噛んでしまったり、雑菌等で炎症を起こすことがまれにあります。抗生剤の飲み薬と軟膏で処置します。数週間でたいてい治ります。
熱で臭腺を焼いてふさぐ簡易手術をしたフェレットの場合にも肛門のまわりが腫れたり、臭腺が開いて臭いが復活したりします。ひどい場合は肛門が破裂することさえあります。その場合は再手術が必要です。切開手術による臭腺除去がしてあればおきません。
肛門のまわりに黒いできものができるのは、皮下の感染症や肛門腺の手術後の感染が考えられます。そこからの敗血症(血液の細菌の増多)へ移行することがあります。敗血症は高熱や嘔吐等の重傷になりやすいので、早めの処置が必要です。とくに臭腺を焼いてふさぐ簡易手術をしたフェレットは注意しましょう。
正常な肛門(左)とひどく腫れた肛門(中央)と軽度の腫れ(右)