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| チンチラの飼育方法 |
チンチラの相性
チンチラを1匹だけで飼育する場合は性別による性格の差はありませんが、複数になると多少の相違はでてきます。オス同士の場合はうまくいかないこともあります。オスとメスの同居の場合、メスの気性が荒くなってオスを攻撃することがあります。ベビー同士の場合はすぐに仲良くなりますが、大人の場合は時間がかかることがあります。複数の飼育をする場合は、相性があわないとストレスの原因になりますので、慎重に判断しなければなりません。
子供の時期においての複数飼育では毛色は近いほうがいいです。グレーやブラックの集団の中にホワイトやパイドを入れますと、白い子がいじめられる傾向があります。生存競争の本能が残っている時期だけに注意が必要です。ベビーの時から仲良くなっていれば問題ありませんが、ある程度大きくなってからでは、なかなかうまくいきませんので、ダーク系とライト系は分けて飼育したほうが無難です。大人と子供の組み合わせや1対1の場合は毛色に関してはとくに気にする必要はありません。もちろん相性の問題ですから例外もあります。

注意
大きめのケージを用意して同居させるほうが理想的です。1つのエサをめぐって喧嘩することもありますので公平にエサをあげましょう。新しいチンチラを一緒にする場合は、すぐに一緒にしないで、お互いの臭いを確かめあわせて、少しずつ慣れるように配慮する必要があります。
オスとメスを同居させる場合はオスが逃げ込めるように、巣箱をもう一つ用意してあげます。また、どうしても相性が悪いときは、メスの発情期にだけ同居させ、あとは別々にケージにいれるという方法もあります。最初からペアで飼育を考えている場合は、子供のうちからペアで飼うか、オスを最初に飼ってから後に子供のメスを受け入れると早く仲良くなる傾向があります。
新しい子をいきなり一緒の同居にしてはいけません。新しい子が環境に慣れるまで1週間は最低でも隔離して育てる必要があります。その後ケージを隣合わせて様子をみましょう。隣接時期に、巣箱交換や砂浴び砂交換をしてお互いの臭いに慣れさせるのもいい方法です。いい雰囲気になってきたら、お見合いをしてみます。ただし飼い主さんの見守る中でのお見合いにしましょう。最初は威嚇したり、追いかけ回したり、マウンティング行為(性別関係なく)をするかもしれません。どちらが優位かを確認しあう行動です。その後おちつけばお見合い成功です。攻撃態勢になったらすぐに離して、また数日後に再挑戦します。

他の動物との相性
ほとんどうまくいくことはありません。他の動物を飼っているのであれば、一緒に遊ばせず、別々に遊ばせる必要があります。もちろんケージも別々です。チンチラにストレスを与えないように配慮してください。犬と仲良く遊ぶという事例もあるようですが真似しないほうが無難でしょう。

(小さいときから一緒のほうがいいですね)
チンチラの繁殖
チンチラはメスで生後4〜5ヶ月、オスで6〜8ヶ月で性成熟します。メスの発情は30〜50日間隔で繰り返されますが、交尾が可能なのは発情期間のわずか3日間だけです。妊娠期間は111日前後と長く、生まれた子供はあるていどに成長しています。1度に生まれる数は1〜6匹程度とさまざまですが、乳を争奪しあうので生き残るのは数匹になってしまう場合が多いようです。乳首は6つありますが、弱い個体は飲ませてもらえず淘汰されてしまいます。離乳は生後6〜8週間で可能です。離乳が完了し、砂浴びのやり方が伝授されたら親と子を別々にすることができます。

チンチラの繁殖で難しいのは、交尾させるまでの過程にあります。相性が悪ければケンカが絶えなくなります。メスにオスを引き合わせるには、まず発情しているメスのケージのとなりにオスのケージを置き、数日間様子をみます。メスがオスの求愛行為に対して無関心だったり嫌がっていなければ、オスをメスのケージに入れてみます。どちらかが攻撃的になってケンカがはじまれば、オスをケージから出します。数日間これをくりかえして様子をみます。メスがオスを受け入れるようであれば繁殖は可能でしょう。

(オスの発情。睾丸が膨らみ赤みがかかっています)
交尾が完全に行われると、メスの膣には膣栓が作られます(オスが射精後に流し込む物質)。これが見つかれば、妊娠の可能性が非常に高いです。


(出たばかりの膣栓)

(膣栓が乾燥したもの)
妊娠すると体重増加、食欲倍増、腰、お尻のあたりが大きくなる、お腹が張ってくる、変な格好で寝る、睡眠時間も多くなったりします。出産が近くなると、わき腹辺りの乳首が伸びてきます。妊娠期は性格が荒くなるケースもあります。
難産で生まれることがたまにあります。逆子、巨大児、若い母親の初産。場合によっては外科手術です。死産の場合は薬で出したりします。逆子はうまくいけば出せます。逆子の出し方は逆L字の方向で人工的にださせます。
チンチラの死産や生まれてまもない赤ちゃんの死亡は残念ながらよくあることです。特に複数生まれた場合は、母乳をしっかり飲めているか注意してあげることが大切です。母親の栄養管理、ストレスのない環境を十分に配慮してあげましょう。妊娠期や出産後にオスを別ケージに移すということは、逆にメスにストレスになることがあります。一緒に育児することも多いので、よほどケンカしない限りは一緒に子育てをさせてあげてください。
生まれてきた子どもの体重は平均40gですが、すぐに毛は生えそろい、自分でエサを食べることができるようになるでしょう。ただし、生後6週間までは母乳を主食にする必要があります。


(ペアのチンチラと生まれたベビー)
2匹までのベビーでしたら大丈夫ですが、それ以上生まれたら2匹を残してあとのベビーを人工保育する必要があるかもしれません。母親は強い2匹までのベビーにしかお乳を与えないことがあります。またベビー同士の喧嘩が激しくなります。ただし、無事に育てる母親もいますのでよく観察してください。

(三つ子ちゃんですが無事に育ちました)
チンチラの育児放棄または多頭繁殖の失敗について:
チンチラのベビーは親と一緒にいる時間よりも、ベビー同士でくっついている場合が多いです。またチンチラの親はベビーが多頭の場合、特定の子をいじめたり、授乳をしない場合が多いので、親は入れないがベビーは逃げ込める巣穴または巣箱があると非常にベビーの生存率はあがります。特におすすめがコンクリートブロックです。価格が安い、簡単に手に入る、また保温性が良い、ブロックの穴がベビーには入れるが、大人の子には入れないのが非常に都合のいい物です。ベビーに触ったりケージの掃除をするのは、親とコミュニケーションがしっかりとれている飼い主さんに限ります。安心できる飼い主の臭いならベビーについても、飼育放棄は少ないです。
近親交配はおこなうべきではありません。死産はもとより、虚弱児や奇形児が生まれる確立が非常に高いです。

(ペアのチンチラと生まれたベビー)
チンチラの出産シーン動画(ブリーダーさん提供)
1匹目誕生
https://youtu.be/MgiUhhRY5ug
2匹目誕生
https://youtu.be/uw37Kl44OyU
作成: SBSコーポレーション